ジキル博士とハイド氏の作品情報・感想・評価

「ジキル博士とハイド氏」に投稿された感想・評価

highland

highlandの感想・評価

3.5
1931年制作。
トーキーの初期なのでやはり演劇的なとこはあるんだけど、視覚的に色々なことを試している。
二面性を扱った映画だからかことに鏡像を使った演出が繰り返し出てくる。ヒロインが鏡を見つめるシーンで後ろから現れるハイドが映る→振り返ったヒロインの実像とか、冒頭の長回しに始まり、鏡をのぞき込む主観ショットとか。
あとは正面バストアップでハイドに変貌するシーン、編集でごまかさずにメイクを工夫して1カットで見せてるのが凄い。
女がベッドで誘惑するシーンで脚が揺れててそれがジキルの頭の中にこびり付く、というシーンで、女の脚をジキルの頭上にダブらせて多重露光で見せる。ほとんどマンガみたいな演出(笑。
ヒロインを襲うシーンで石像を象徴として使う。ハイドを追う警察の影が黒々と家屋の壁に大きく映りだされて動く、とか。シーン転換のワイプが何故か時計のような斜めワイプからの分割画面。列挙してしまったけど各シーンごとにバラつきがあるが色々な演出を探っている。

それにしても(原作通りなのだが)あっさりとした終わり方で、救いのない話だ。どっかしらにテーマの重点を置いてくれればいいんだけど。
2018/04/27
犬

犬の感想・評価

3.9
変身

ジキル博士は自ら開発した薬を飲みハイド氏と化す

主演のフレデリック・マーチはアカデミー賞主演男優賞を受賞

人間には「善」と「悪」の二面性がある

ホラーというかドラマですね〜

すぐ薬に手を出してしまう
でも途中から、、

全て人生が台無しに

主人公自身から見たアングルとか、撮影方法が工夫してあった

もちろんメイクもスゴい
顔怖い〜

ハイドが結構身軽だった

ミリアム・ホプキンスも印象的
脚で誘惑します
abdm

abdmの感想・評価

3.0
端正な顔立ちで学歴も申し分ない男ジキルと何かあるとすぐ暴力を振るう自制のない男ハイド。
この二人は人間誰しもが持っている社会文化が作った顔(ジキル)とその奥に秘め自制している動物的な側面(ハイド)を象徴している。
変態のシーンは今観ても凄えとお世辞抜きで思う。
怖悲しい話やね。
イシ

イシの感想・評価

-
このジキル博士、自分の中のハイド氏に悩んでいるように全然見えんかったけどええんかな。

新作旧作問わず善悪2元論モノが流行ってるのかなって感じ。
人間、二面性しかなかったら楽やろなあ。
つまらんやろうけど。
最新作から一気に時代が遡り1801本目。主演のフレデリック・マーチがアカデミー賞獲得、作品自体もヴェネチア映画祭金獅子賞を受けたということで鑑賞。

全ての人間には善悪の面があると唱えるジキル博士。自らの悪の面を開放させるために薬を開発し実験した結果、凶暴な野人ハイドと化し...。

開始早々、良い意味で度肝を抜かれちゃう天才的な演出が光る名作でした...!とても1932年とは思えない。
まず冒頭からジキルの主観ショットで始まり、作中にもふんだんにズームアップを取り入れた圧倒的なカメラワーク。ちょっとした小道具の撮り方もとにかく冴えていて金獅子賞獲得の理由が冒頭から納得できました。さらにはジキルからハイドへと進化して行くシーンも、当時としては画期的。どんどん体毛が生え、もう麗しすぎる超正統派イケメンのフレデリック・マーチのお顔が醜悪になっていく過程が見事。どうやって撮ったんだろう?!撮影トリックがめちゃめちゃ気になります。本当に笑っちゃうくらい別人に変身するんだもん!

ミリアム・ホプキンス演じる娼婦アイヴィーの描写がなかなか生々しくて、戦前の映画なのにこれ大丈夫なのかと思ったら、まだヘイズコードが敷かれる前だったとのこと!ギリギリのシーンがあっても許された理由はここにあったのですね。

とにかく古典作品として観ると、そのクオリティの高さに圧倒される名作でした。飽きずに最後まで観られたし!おすすめ!
フレデリック様が当時の役者さんの中でもダントツにイケメンで、どこかジュードを彷彿とさせる美しさでした(笑)。
顔まで変化しなければ意外と受け入れられてたんじゃないかって気もする
kurara

kuraraの感想・評価

4.0
ハイドは本当に気持ち悪いし、ものすごい嫌悪感を感じるけど、
全体的に凄ーくよくまとまってて、
めちゃくちゃ面白い👏30年代の映画とは思えない素晴らしい出来!
のぶよ

のぶよの感想・評価

3.5
よくできてる!
昔の映画ってCGとかではない色褪せない感があって好き
ダンディかつ男前かつインテリかつ抱擁力のあるジキル博士は、モテてモテて仕方ない筈なのに何をトチ狂ったか、自身で薬物実験を行い、別人格の怪人ハイドを誕生させてしまう。
猿顔で上から目線のドS系男子ハイドがやりたい放題暴れまくったせいで、イケメン博士は自業自得な悲しい結末を迎えるのであった…

といった感じの内容だが、これがメチャクチャ面白い。
何が面白いって、今見ても斬新かつかっこいい奇抜な演出の数々がである。
主観視点のオープニング、オーバーラップで描かれる怪人化の過程、斜めに分割された画面上で物語が同時進行する24のような演出。
80年以上前から映像演出は、大きく変わってはいないということを痛感させられる。
なんだかんだ言っても顔の良さは大事、という不変の教訓が得られる傑作。
ひより

ひよりの感想・評価

4.0
今まで観た映画の中で一番古いかな、古いのに古くない、ちゃんと面白かった 画面の切り替え方や視点が凝っていて楽しい
理性を失い本能のままに動くハイド氏(悪)に成らずとも、ジキル博士の段階で絞め殺したいと発言するシーンがあった、善と悪は紙一重というのがよくわかる
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