ヘンリー・フォンダが主演のある一夜の話。ﾋﾛｲﾝの泣き顔が汚い（涙の筋が片側5本づつ！）が面白かった！

しかし群衆が危険　って映画はよくあるけども（とくにフリッツラング）、群衆がみーんな味方してくれるノワールってのも珍しい。そして、スタンバーグの暗黒街同様、立てこもるなら、階数の高い部屋だな。より、映画的シチュエーションになる。

個人的には、催涙ガスが撃ち込まれるｶｯﾄが良かった。会話する二人の後ろで炸裂する白煙がなかなかのものだった。

確かに主人公とヒロインの恋の邪魔をする背の高い中年男が気持ち悪い。
今で言うストーカーなんだが、駆除出来ず殺してしまうのが悲しい。
自殺仄めかす主人公へ野次馬群衆のサポート声掛けがグッとくる。
まあまあのめり込める作品でした。

人間を信じられなくなったが故に犯罪に走る男の話は現代にも通じる