トロマ製ポンコツスラッシャー！


陸上競技大会の最中、ローラはゴールした瞬間、頑張りすぎたからか倒れて死亡！
二ヶ月後の高校卒業式、ローラの姉で海軍少尉のアンが街へ戻ってきました。
すると、次々と陸上部員たちが何者かに殺され始めます。
はたして、犯人の目的は何か？そして、残酷なる犯人の正体とは誰なのか・・・？


まったく面白くない！
先日、実家に行った際にまっどな兄貴が観ていたアメコミの劣化コピーみたいな映画「クロス・ウォーズ」も目玉が飛び出るぐらい面白くありませんでしたが、本作はその三倍ぐらい面白くなかったです。
一応、犯人探しの要素もあるにはありますが、観ているうちにそんなのどうでもよくなってきます。
必要のないシーン、意味のないセリフ、下手くそなミスリード。
完璧なる駄作、ここにあり！ってな感じ！

緊張感の欠片もない殺害シーンがちょこちょこと挿入され、あとは要らない登場人物が要らない事をしているだけ。
途中から出てくるレバノン人の警部も要らんし、元芸能人らしい音楽教師も要らないでしょ、これ。
生徒との情事を録音されたのは何の意味があったのか？
歌も要らないよ！

主人公らしいアンも意味深な行動をとるわりに存在感が希薄になるし、養父との確執も最後の勘違いシーンでしか使われないネタなんだから本当に意味不明。

陸上部のコーチ役が「グリズリー」や「エクスタミネーター」のクリストファー・ジョージなんですけど、どの映画でも大体役立たずなオッサン役なんで、本作でもご多分に漏れず役立たずでしたね。
女子生徒を眺めてニタニタしているだけ！

校長や秘書が忙しいとか言ってるのも必要なし！
学校に駐在している警官もアホだから要らん！
つまり、普通だったら犠牲者になったりしてそれなりに使われるキャラクターなのに、本作ではどいつもこいつも、ただたんに出てくるだけなんですよ。
犯人隠しのためにたくさんキャラクター出したいのは分かるけれど、それならもっと巧く怪しまれるようにすればいいのに、アンやコーチぐらいしか怪しい行動をとらないから大失敗もいいところ。
風呂敷ひろげても畳まないなら最初から広げるなよって事を強く言いたい（苦笑）

白昼堂々、人を殺しておいて遺体を誰の目にもつかず隠す殺人鬼はすごいけれど、どう考えても無理でしょ！
でかい男もいたよ？担いだの？？
そんな力持ちには見えなかったし、それを言うなら格闘シーンもグダグダでヒドイ！
アンなんて「軍隊で色々と教わったわ」なんて自信ありげに言っていたわりにユルユル格闘だったし、クリストファー・ジョージもスポーツコーチにはとても見えないスローな動きで何の冗談かと思っちゃいましたよ。ただでさえアクビが出る映画なのに。

まあ、他にもヒドイ要素しか見当たらないんですがね、陸上部のはずなのに体操競技やってる女子生徒や、なぜか途中からアメフト選手になる男子もいたりしてワケが分かりませんよ！

でも、一番ヒドイのは、何と言ってもDVDのジャケットです。
本作を「傑作！」って書いてあるところからしてやる気ゼロなのは分かりますが、どんだけアホなのか、犯人が誰なのかが丸わかりの写真を使っちゃってますよ！
なんなの、この茶番！

久しぶりの特大ホームラン級ポンコツ映画でした。


セルDVDにて

• #カルト映画
• #トロマ
• #トゲトゲトラップ
• #動機がテキトー
• #みんなアホ

高校の陸上部の大会でランナーのローラ(ルース・アン・ロレンス)が競技中に死亡する痛ましい事故が起きた。この件で責任を感じた陸上部コーチのマイケル(クリストファー・ジョージ)は学校をやめてしまう。2ヶ月後、ローラの姉で海軍に所属するアン(パッチ・マッケンジー)が当時の交際相手だった陸上部メンバーのケビン(E・ダニー・マーフィ)の家を訪ねる。そんな中、ローラの所属していた陸上部の部員たちが、次々と謎の死を遂げていく。

 
ホラーなのかミステリなのか分からない。疑わしき人物はひとりに絞った方が良いと思う。アンが中心人物かと思ったら違うし必要とは思えない人物がやたらと個性的でホラーの要素は完全に無くしてしまっている。

犯人が陸上部の集合写真の顔の部分に❌印を付けるなら、狙われる側は｢次は私だ!｣みたいな演出は必要だと思う。

• #2018観賞ワン

ある高校の卒業シーズンに陸上部ばかりを狙った殺人を描いた80s学園スラッシャー。

主人公は試合中に倒れそのまま亡くなった妹の姉。妹が表彰される卒業式に参加する為に帰省し、事件に巻き込まれるわけですが生徒や教師といった学校関係者達の日常がメインに描かれるので終盤まで存在感が薄目。フェンシングの剣をラグビーボールに括り付けて刺したり走り高跳びすると串刺しになったりと殺し方はユニークですが特殊メイクは低予算故かあまり力が入ってなく、ノリノリのバンド演奏が聴こえる中起こる殺人もワンパターンな演奏が7分近く続きテンションが上がるどころか飽きが来ます。

加えて盛り上がるべき所をじっくり描いてくれずあまりにあっさりした溜めのない演出も気になりましたが、ミスリードとそれに伴う誤射も有る終盤は悪く無く、犯人の執着心が伺える家に居たある人物＆その人物の唐突な行動には驚きで再びミスリードなエンディングはありがちながら一応伏線有りでなんとか観て損はしない作品となりました（上記のある人物の行動は、設定を活かした伏線が有ればよりドラマティックで効果的だったかも）。