horahuki

恐怖の島のhorahukiのレビュー・感想・評価

恐怖の島(1945年製作の映画)
4.1
乗っていた船が突然転覆し、1人だけ生き残った主人公レインスフォード。流れ着いた無人島を歩いていると大きな屋敷を発見。そこの主人クリーガーにもてなされる。屋敷には使用人数人と、以前同じように転覆した船から流れ着いた者が2人暮らしていた。その内の1人から主人を信用するなと言われ…という話。

『猟奇島』のリメイク。
少し前に2回目のリメイク作の『新・猟奇島』を見たんですけど、本当はこっちが見たかったんです。でもこの映画を見る方法がわからなくて…。そしたら、私がいつも、特にホラー方面で参考にさせていただいてる方に教えてもらい鑑賞できました。本当にありがとうございます(*^^*)filmarksって良いですね!

内容なんですけど『新・猟奇島』よりはるかに面白かったです。何であっちはDVD化してるのに、こっちは日本版の発売がないのか本当に謎。ただ、英語音声・英語字幕で見たので内容違ってたらごめんなさい!!

屋敷主人には、余裕のある金持ち特有の礼儀正しさがあって、いかにも善人のように見えるんですよね。狩りという金持ちっぽい趣味を持ってて、自慢話を聞かされたり。でも、その発言の端々に感じる違和感。そして、屋敷の先客から、他の客が過去に突然行方不明になったことを聞かされたりと主人に対する疑念が徐々に高まっていく。

屋敷主人の趣味が人間狩りだと知り、サイコ野郎だと気づいた主人公たちが、バレないように水面下で脱出計画を練って少しずつ実行していく緊迫感が丁寧に演出されてて面白いです。屋敷主人も抜け目ないから、探りあったり裏をかきあったり。こういうところがこの映画のメインです。

そして、主人公も狩のプロだという設定がナイスですね。しかも狩とか野生動物に関する著作も多数というガチのプロ。人間狩りのプロの屋敷主人(過去全戦全勝)も主人公の著作を愛読して敬愛してる。なので後半はプロハンター(主人公)対プロハンター(屋敷主人)の対決になってて激アツでした!罠を仕掛けて牽制しあったりとかなかなか見どころがあります。あんまり派手さはないですけどね。

めっちゃ面白いし、監督もあのロバートワイズだし、なぜ日本版の発売がないのか本当に謎です(´・_・`)日本版Blu-ray出たら買うので是非お願いします!
horahuki

horahuki