わかめ昆布

東京のえくぼのわかめ昆布のレビュー・感想・評価

東京のえくぼ(1952年製作の映画)
4.0
大社長の可愛いモラトリアム脱走劇。
ハンコ押し役に疲れはてた社長さんが、左千男(さちお)さんへと名を変え一般人に。イントネーションを利用したギャグが冴えており、まず名前で笑わせにきている。

社長という役を通して上原謙のスター性が伝わってきた。ある意味でアイドル映画的な作品でもあり、かなり面白い!居眠りするボンクラ社長っぷりには笑ってしまう。ボケボケちくはぐ感が愛おしい…

特別出演デコちゃんはポリス服で登場。
似合いすぎだしめちゃくちゃ美人💯画面が締まる💯

日本映画なのに、当時のハリウッド映画を思わせるユーモアのセンスで楽しかった。ちょっとしたところにアメリカンな洒落っ気を感じた。

丹阿弥谷津子の安定感にあふれた有能秘書役は素晴らしく、まるで田中絹代のように見ているとホッとする空気を出す女優さん。
ありそうでないタイプの佳作であり、松林監督の他の作品も観たくなった◎
わかめ昆布

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