美しき母の作品情報・感想・評価

美しき母1955年製作の映画)

製作国:

上映時間:98分

3.0

「美しき母」に投稿された感想・評価

mstr_kk

mstr_kkの感想・評価

3.2
神保町シアターにて鑑賞。ダメ父が事業に失敗し、元女中の家に母とともに転がり込んだ子どもの物語です。
全体に、高揚するような場面もなく淡々としているのですが、母役の原節子の美しさと、主人公の子役のかわいさでもっています。脇役もなかなかいい味を出しています。
とくに、原節子の「えっ、こんなに子どもに甘いの?」と思ってしまうほどのやさしさと、ときおりギラッと光る壮絶な美しさのコントラストがすごいです。
タイトルの読み方は「うるわしきはは」とのこと。

父が破産して、母と二人で田舎に逃げた息子が回想する苦労物語。

佐分利信のダメ親父っぷりが中途半端で残念。息子の眼前で芸者にセクハラするくらいのことはやって欲しい。というか出番が自体が少ない。

本作でファン必見の変顔を披露する原節子は、やはり俳優としては笠智衆同様大根で、小津映画のアイコンとして映画史に残った人なんだなあといつも思う。そのお人形さんのような表情が、静止画のようなショットに活かされていた。静止画と思っていたところでまばたきをして少しビックリしたり。苦労の母にはまったく見えなかったけど。ともかくR.I.P.

子供が軍隊ごっこが好きなのは今もだろうかとふと思った。それにならうようなイジメの感じは今も一緒だろう。親の話を聞きかじってイジメのネタにしているところにはハッとさせられた。

他にも川泳ぎしそうになるシーンがあったりと原節子を愛でるための映画でした。話はどうでもよいのでは。