Jaya

太陽が知っているのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

太陽が知っている(1968年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

作家くずれのジャン=ポールが彼女マリアンヌの元愛人ハリーを殺してしまうけど逃げおおせるお話。太陽のインパクトは薄く、何でこんな邦題なんだろう。

前半は乳繰り合いを延々と見せられるようで退屈でしたが、ジャン=ポールことアラン・ドロンの笑顔が少なくなるとともに見応えがどんどん増していくようでした。やっぱりしかめっ面が似合う。

前半の退屈さも十分活かされるような展開に加え、カメラワークもキレが増していくよう。ジャン=ポールの弱さが露わになっていき、対照的に強い目線が印象付けられていくマリアンヌ。

生理的な嫌悪感を身に纏いまくってるようなハリーと呆けたようなペネロープも存在感十分でした。ジャン=ポールとペネロープや、マリアンヌとハリーに何かあったのかが上手く隠されるのも良い。

謎解きも明確には解かないままに、ダメ男と保護者女の共犯関係が面白く美しく描き出された作品でした。
Jaya

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