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地獄のバスターズのHKのレビュー・感想・評価

地獄のバスターズ(1976年製作の映画)
3.0
カステラ1番、電話は2番♪ 
エンツォ・G・カステラッリ監督作を連続鑑賞。
『七人の特命隊』にガックリ来たので、やはり気になっていた同監督のB級マカロニ戦争アクションに微かな期待を込めて挑戦。
原題はイタリア語で"Quel Maledetto Treno Blindato"(あの忌まわしい装甲列車)
英語だと“The Inglorious Bastards”(名誉なき野郎ども)、この時点で全く変わってますね。

本作を元ネタにしたのがタランティーノの『イングロリアス・バスターズ』(Inglourious Basterds)で、よく見るとスペルが微妙に違いますが・・・意味は同じ?
『ゴーストバスターズ』の“busters”(やっつける人)とはスペルも違う別の言葉だと初めて知りました。

第二次大戦中のフランス、連合軍の囚人たちが護送中に敵機の攻撃を受けこれ幸いと脱走、行き掛り上、遭遇したドイツ軍の小隊を全滅させると、なんとその小隊は重要な任務のためドイツ軍に化けた連合軍の特殊部隊だった・・・
囚人部隊は味方部隊を全滅させてしまったわけで、その部隊の代わりに特殊任務を遂行することになるという、とても面白そうな展開のはずが・・・

こちらも『七人の特命隊』と同じくならず者の犯罪者部隊の話で、アメリカ兵たちがドイツ軍になりすまして活躍するノリは『イングロリアス~』に引き継がれてます。
『七人の特命隊』よりは多少見るべきところがあった気もしますが、結局本作も私には向いていなかったようで・・・
同じくならず者部隊のアクション映画『特攻大作戦』なんかは大好きなのに。

チーム・リーダーのボー・スヴェンソンは名前は聞いたことあるけどほぼ知らない人。
他の出演者も全然知らない・・・と思ったらイアン・バネン(『丘』『弾丸を噛め』)やミシェル・コンスタンタン(『穴』『ラ・スクムーン』)が途中から出てきました。
紅一点のデブラ・バーガーも知りませんでしたがとても美人。
でも最後まで生き残ってこの美人と仲良くなるのが最初からチームの中で一番いけ好かない奴(ピーター・フートン)というのが納得いかない。

音楽は『七人の~』と同じくフランチェスコ・デ・マージ。
ドイツ軍の列車砲やケッテンクラート(昔、タミヤの模型作りました)は貴重かも。
でもこの監督の作品は・・・もういいかな。
HK

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