きき

ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義のききのレビュー・感想・評価

3.1
今度はキキ特集!
長年一番好きな女優さんだけど、観たことない作品がまだまだある!
本作はまだティーン女優の頃のキキ出演作品。
主演、ではないような気がするけど、この頃はとにかくティーン・ムービーの代表だった☺︎︎

全寮制の女子校に転校してきたオディ(ギャビー・ホフマン)は、その閉鎖的で退屈な空間に耐えられないと思っていたのも束の間、同室の子たちから気に入られてグループに入ることに。
リーダーで学園の中心的な存在ヴェローナ(キルステン・ダンスト)を始めとするグループは、平凡な女の未来に甘んじることなく、自分たちのやりたいことを手に入れる為に活動するという先進的な集まりだった。

というお話。

ほとんど内容知らずに観始めたんだけど、想像していたようなガールズ・ティーン・ムービーじゃなかった…!
フェミニズム全開で、98年作のティーン・ムービーとしてはなかなかメッセージ性の強く、女性の活動を後押しする秀逸な作品◎

こういう作品を20年以上も前にティーン・ムービーで作ってしまうあたり、アメリカはやっぱり進んでるんだなぁ、と思わせられるね。

ただ、キキ演じるヴェローナが無駄に男性嫌悪なのだけど、その決定的な理由がわからない。
そういった描写はなく、ティーンの男の子たちらしいおバカな描写だけ。
おそらく、知らない=嫌悪、ということで、最終的にそれが覆される描写をとってるとは思うんだけど、ちょっとだけ小さなエピソードでもあれば良かったかなぁ。

フェミニズム、っていうと、何故か=男性嫌悪や女性優位という意味に捉えられがちで疎まれる言葉になりつつあるけど、20年前ですらちゃんと言葉の意味、フェミニズムとは何かっていうのを示してくれてる。
言葉は時代で意味が変わっていく、というのはここ数十年でとても現実的だけど、変わっていいことといけないことがあるのも覚えておかないと。

それにしても、これだけ強いメッセージ性があるのに、流石ティーン・ムービー、キュートさだけは忘れない◡̈*♡
舞台は60年代くらいかな?クラシックでレトロな雰囲気がとっても可愛らしい!

ティーンらしい発想や拾いきれてない設定も否めないけど、可愛い上に自身の権利を主張することが当たり前、戦っていい、っていうメッセージがとにかく素敵で好き!

ティンカ役がマイカ・モンローに似てる気がした〜!
あとプリティ・プリンセスのリリーも出てるよ!

この手の良作を現代に置き換えてリメイクしてもいいだろうな、と思う。
でも今作ると説教臭くてくどいものになっちゃうのかなぁ…これくらいの軽さとばからしさがある方がいい!

記録 : 2020年119本目。
きき

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