horahuki

グルメホラー 血まみれ海岸・人喰いクラブ/地獄のシオマネキ・カニ味噌のしたたり/地獄のシオマネキ 巨大蟹のしたたりのhorahukiのレビュー・感想・評価

3.0
カニ恐怖症な人たちがカニを見て勝手に死んだり、ビビったりする自滅系ホラー。

WHDのDVDがどんどんレンタルされて嬉しい!なかなか買う気になんないですからね〜画質はVHSの方がマシなレベルですが、ディスク化してくれるだけでOKなので、どんどんマイナーホラーを出して欲しいです!

あらすじ…
とある島の原子力発電所から何かが漏れ出した。運営してる会社はそれを真っ向から否定。島民はどうせ隠蔽だろと思いながらものほほんと暮らしていた。その日を境に大量発生したカニに襲われたという証言が増えていく。いったい島で何が起ころうとしているのか…

本当だったらカニに人々が襲われるという、『ジョーズ』以降大流行したアニマルパニック系のホラーのはずなのですが、カニが全然襲ってこないんですよね。もちろん襲われて人が死ぬシーンもあるのですが、多分ひとりだけちゃうかな。あとは全部自滅か被害妄想。頭がおめでたい島民たちが大げさに騒いじゃう系のお話です。殺された人もカニに殺す意思は多分なくて不可抗力で死んじゃったというね。というわけで事例紹介。


事例1:キャンピングカーに乗ってたおっさん。
キャンピングカーの中にたくさんカニが入ってきただけで死ぬほど怖がり大暴れ。ギャーギャー喚きながらうっかりランプを倒してしまい全焼で死亡。
カニは何もしていません。


事例2:チャリ漕いでた若い女
森の中でカニが沢山歩いてるの見てスッテンコロリン。走って逃げ帰り彼氏に電話してひとこと「大きなカニに襲われたの」
カニは歩いてただけでもちろん何もしていません。しかもそこまで大きくはない。


事例3:森の中をひとりで歩いていた女
ガサガサ音が聴こえてビビって全力疾走。何かにつまずきぶっ倒れる。気がつくと近くをカニが歩いていた。女「アアアアアア」と大絶叫。病院に運ばれカニに襲われたと証言。
もちろんカニは何もしていません。なんかその後引っ張られてたけど、どう考えてもカニじゃないでしょう。ロープっぽいの見えたし。


他にもありますが、だいたいこんな感じで自滅していくだけなのでカニもいい迷惑ですわ。そんで本作の目玉としてジャケにもなってる巨大カニが出てくるんですけど、その場に止まったままで特に何もしません。ラスボス的な感じで島民とバトルをするんですけど、島民が一方的にいたぶってるだけ。カニかわいそう…。

ただ、この巨大カニの造形がかなり気合入ってて、本当にカニっぽいのが凄い。予算のほとんどをこれに使ってしまったんじゃないかと思っちゃうほどのクオリティ。ハイチ人が密入国してきたりもするけど、特に何にも活かされないまま終わるし、何をしたかったのか全くわかんない映画。そんな感じで最高に笑えて楽しいアホな作品でした♫
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