140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ポッピンQの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

ポッピンQ(2016年製作の映画)
2.1
いけ好かない未来に
”フジワラアームバー”

冒頭から記号的な方言女子の失踪と喪失への焦燥、主要メンバーの簡単なウィークポイントの説明をザラーッと行い異世界へのダイブ。

女児向けにしてはギミック対象が上すぎて、オタク向けにしては配慮が足りない。

マッドマックス的な異世界への投げ出し方は嫌いでないが、どこに向けてエモーションを発信しているのかよく分からない出来に不安を感じる序盤。

さらにOPテーマのヒットともにコスチュームに身を包んだ少女たちのダンスを入れてしまったことによりクライマックスのカタルシスの前借りをしてしまった何ともせっかち感が否めない。

ストーリーの中心に根付く、過去への争いは「シンゴジラ」「君の名は。」に対抗したような目配せ感を感じてしまう配置となり、今年の春先公開なら良かったな〜という感覚が拭えなかった。

クライマックスはヒロインのスプリンターであるギミックを生かした疾走感による逃げ切り作戦へ。わざとらしすぎるが「いっけえええええ!!」というのはエモーション効果伝導率は高い。

ラストダンスは、ステップモーション、特に脚のキレに目がいくと同時に縦横のフォーメーションが格好良く、ここは劇場版としての最低限のおもてなしだった。

能力バトルも見たいと思っていた矢先にエンドロール後に訪れる演出に、もっと設定上げてマーベルコミックのようや方向性でも良かったかなとモヤモヤしながらミソジニー。


プリキュアファンなら
という声を聞くが、ひとつの儀礼的な要素を含んでいた。

そー言えば
来年のプリキュアは
バトルのポップ化を行うと
ムムッ!
プリキュアのバトルは
遊びじゃねー!!
肉体と肉体が踊るバチバチとしたストロングスタイルなんだよ!
と、抗いの叫びを上げる私は
プリキュア右翼なのだろうか?