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グローリー・ロードのYYamadaのレビュー・感想・評価

グローリー・ロード(2006年製作の映画)
3.8
【スポーツ映画のススメ】
グローリー・ロード (2006)
◆競技名:
🏀 バスケットボール
◆競技の舞台:
NCAA 全米大学バスケットボール
テキサス・ウエスタン大学「マイナーズ」
 
〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・1966年のアメリカ大学バスケットボール界では黒人選手は1試合に3名しか出場させられないのが暗黙のルール。
・テキサス・ウエスタン大のヘッドコーチに就任したドン・ハスキンズは、資金難から有能な白人選手をスカウト出来ず、全米各地の有能な7人の黒人選手をスカウト。チームは半数以上が黒人選手となった、当時では考えられない型破りなチームに快進撃が始まった…。

〈見処〉
①白人vs黒人。バスケ史上 最重要試合をディズニーが映画化!
・『グローリー・ロード』は2006年に大物プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが製作し、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが配給したスポーツ映画。
・本作で描かれたNCAAトーナメント決勝の対戦相手、ケンタッキー大学には、のちにロサンゼルス・レイカーズ、ニューヨーク・ニックス、マイアミ・ヒートの監督を歴任する名将パット・ライリーが所属。オール黒人vsオール白人となった伝説の一戦は、現在のNBAの主力が黒人選手となった契機となった、バスケ愛好家必須の作品である。

②結び…本作の見処は?
○: 黒人の社会格差打破を描いた本作。白人5名のチームメイトとの信頼関係が構築されていく様が丁寧に描かれている。
○: 当時はプロよりも人気のあった全米大学バスケの迫力満点の試合風景は、ジェリー・ブラッカイマー製作作品ならでは。
▲: 本作でジョシュ・ルーカス扮する大学バスケットボール・コーチ、ドン・ハスキンズ。黒人を差別なく登用した以外、彼の功績はわかりづらく、家族との関係の描き方も中途半端。
×: 大変良作ながら、日本劇場未公開のビデオスルー作品。2021年8月現在で配給権を持ちながら、ディズニー+未配信。良い作品を世に出す配給会社の務めを全ういただきたい。
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