「夜空に瞬く　君の星座を探してくれ」

　余命7ヵ月と宣告された恋人ケイトとドライブを楽しむアンディ。途中で立ち寄った小さな町では頻繁にUFOが目撃されており、町人の大半がUFO信者だった。
　そしてその町の近くにある政府の施設内では、軍人のゴスナーという人物が、体が紫色に発光する謎の爺さんのために、とある計画を極秘裏に実行しようとしていた。ケイトとアンディは、知らず知らずのうちに、その計画に巻き込まれることになる。

　カーク艦長でお馴染みのウィリアム・シャトナーがストーリー原案、監督、出演を兼ねたSFもの。彼は本当に宇宙が好きなんだな。

　描きたいこと、やりたいことは伝わる。宇宙の神秘、ファースト・コンタクト、生命とは、魂とは……と、なかなかテーマが深い。ただ、映画そのものの出来が良くないので、結局はB級SFに留まってしまっている感じ。

　個人的に凄く気になったのは、ケイトとアンディが乗ってる車が傾斜がきつい丘の上から相当転がり落ちたにもかかわらず、二人とも骨折はおろかかすり傷一つ負ってないという点。もうお前らが異星人だろ。

　ところでウィリアム・シャトナーは、史上最高齢で宇宙に行くとかなんとか言ってた気がするけど、あれはどうなったのか。

スタートレックのカーク船長、ウィリアム・シャトナーが監督、主演を務めたSF作品。

異星人を極秘裏に隔離しているという秘密施設。

その施設の責任者、施設付近にやってきた若いカップル、視察にやってきた軍の高官。

それぞれの思惑と行動の中で、異星人との関わりが描かれる。

設定は面白いがどうにも低予算感が拭いきれなかった作品。

ウィリアム・シャトナーのスタートレック以外での習作と考えて観るとちょうど良いかもしれない。

鑑賞記録