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タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密のbackpackerのレビュー・感想・評価

4.0
「コンコンニャローのバーロー岬!」と書いて、わかる方も多い……かな?笑
好きな作品の映像化+思い出補正で甘い評価です笑

小学生時代、タンタンの冒険シリーズを図書館で借り、自分でも買い。BSアニメ劇場のアニメも全話見ました。思えば、こんな偉大なバンドデシネを幼い頃に読んでいたもんですから、漫画好きになったのかもしれませんね。

さて、このタンタンの冒険、オープニングから原作のシーンを散りばめていて、ファンにはたまりません。
『かけた耳』の像とか、『シドニー行き714便』の巨大な宇宙人石像、掲示板には月やチベットが行き先に表示されていたりします。

ストーリーは『なぞのユニコーン号』と『レッド・ラッカムの宝』をベースに、『金のハサミのカニ』を混ぜこんでいます。
悪役とハドック船長との血の因縁など、原作にない要素を盛り込みつつ、冒険活劇要素は盛りだくさんに。
お馴染みインターポールのデュポン&デュボン(双子ではない)や、カスタフィオーレさんまで登場。最後には悪漢ラスタポプロスの側近を務めた航海士アランは、なんか端役の小悪党に成り下がっていて、そこだけは残念。

そもそも、『なぞのユニコーン号』では、タンタンは帆船模型をハドック船長へのプレゼントとして買いますが、この作品では知り合ってすらいません。
『金のハサミのカニ』をうまーく同居させて、まとめあげたのは凄い。

監督はスティーブン・スピルバーグ、脚本にはDR.WHOのスティーブン・モファット。エドガー・ライトも名を連ね、彼繋がりということで、ニック・フロストとサイモン・ペッグも出演!!因みに、二人の役はデュポン&デュボンです笑
ハドック船長役のアンディ・サーキスはモーションキャプチャーの第一人者ですし、実に豪華な映画となっています。

正直、タンタンの冒険はアニメシリーズが最高と言うのが本音ですが、この映画も十分面白いですので、タンタンが好きな方は是非、ご覧下さい。
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