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裏階段
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『裏階段』に投稿された感想・評価

✔『裏階段』(3.1p)『暗黒街最後の日』(2.9p)▶️▶️ 

 映画を意識的に見始めて10年位の間に観たこの監督の作は、裕次郎もの、夫人のもの、等ごく僅かで、香港に都落ちした人に、あまり注目しても、という扱いだった。しかし、半ば伝説のミュージカル群や香港映画の質とその底上げのあり方、らが直接·間接に伝わってきて、安易な評価は、と自分を諌める。しかし、優先順位の関係で後回し、結局大して観ていない。今回も折角のチャンスなのに、他の特集へ廻ると全く観てない事になる。しかし、恥ずかしながらリストを眺めていると、汎ゆる映画会社に出向いて撮っているフットワークとスケールの大きさというか、ホームグラウンドへの拘りなさに驚いた。香港はその一部でしかない。
 そうすると、日陰か悲運の途を歩んできた男女が表階段への踏み出しをラストで誓う、この『裏階段』等は、経営が苦しくなり始めた、大映の本来の力を出せない、バジェットや美術·本の磨き上げ、のレベル縮小にしっかり即した作だ。16ミリ版だからではなく、セットの安易さ·貧しさ·簡略化はあきらかで、ミステリー仕立てで上手くまるめての、恋愛·暗黒ものとして、期待通り+αに仕上げてる。
 暗いか·シンプルか·スカスカかでスッキリ纏めた画面の、縦のスッキリした構図·横へから廻り寄る移動、俯瞰めや仰角の力のシャープさ、回想と会話からのミステリーの力、崖っぷちの車や外階段での追跡等の惜しみない効果直結の多アングル取り、傾き図の建込み増える密度、玉ねぎの皮剥きみたいな複層ミステリー、シンプルめにならざるを得ないところを様々に香氣やスパイスをかけている。 
 冒頭の·先に出所の子分と親分の務所面会での看守への芝居部分が、メインの伯母の遺産を得る為の、幸せな婚約者との未来見せ芝居に、雇われた挫折ピアニストの、木乃伊取りの恋物語とどう絡むかが、疑い増やす·ミステリー色を強める。宝石犯で一人だけブツを持って逃げおおせた男が、未だ務所の主犯の伯父が差し向ける、犯罪時だけの相棒2人をどうかわすか。即席コンビでじっくり見られてないことから、同じ傷を持った男のスカウト·矢面立たせ。自らは傷隠し、主犯の愛人だった女の運転手になって、その恋人を似た男として(二人組による誤殺や理解を)待ち受ける。しかし、木乃伊取りが本当となる恋、愛人にくっつき甘い汁のその兄介入で、事態は厄介に。土壇場で錯綜し殺し合いのエスカレート·映画的開花。勝ち残る筈の宝石なひとり占め男がそうはならない。
 台詞もかなり乱暴だし(括りの開ける夢には、実際あまりに現実障害多)、変装や仕掛けもかなり安手、真の恋等感じ取りも難しいが、会社の要求と自らの矜持は満たして、かつスマート乗り越えバイタリティも。
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 その落日の兆し大映に対し、まだ余力ある東映の仕事『暗黒街~』。激しい銃撃戦や狙撃、車炎上·クラブ内死体累々らがあり、冒頭時制遡りや·後半若干の傾き図増が緊張を高めているが、基本スケールと動員人数を掴まえきり、ドシッと構え主体的にスッキリ·クッキリ組み立て、ヤクザの3団体抗争と、検察の介入、四つ巴戦とでもいう醍醐味を描いてる。
 「ヤクザも人間」と関東の地域の小売業者らと一体結びついた組組織の統合の酒類扱い株式会社を作った創設者が、服役中に、役を埋めた弟分が暴力で脅した組織専制に変える。復帰当然の前社長と、譲らぬ現社長、隙を突く関西シンジケートの、三つ巴の争いに。元々、裕福代議士息子で父の汚職騒ぎで道を外れた前社長の、同級生でその家の書生だった、新担当検事の抜擢が加わり入る。厳しいが彼も「ヤクザも人間」と潰し合う殺戮の罠は好まない。甞て2人の恋した女は、積極的な前社長の妻となったが、ヤクザ化·逮捕で離れてクラブママに。検事の妹の恋人の潜入捜査官、前社長の息子、らが囚われ·人質化して、それに対する当事者以外の冷たさに対し、前社長は、人間どころか冷血下等動物ばかりの周りが嫌になってビジョンを完全に投げすてる(その前からか)。完全悪党も含め、人物らが拘り·しがらみに苦悩し·強く抜け出てく事もなく、単純で弱すぎ、映画世界のしぶとさ·葛藤が生まれ来ない。それも係り、無意味な本来望まれてない互いと自己を破壊し尽くす一体の映画性へ突き進むが。日本的艶歌や浪花節の否定へも通じてかない。
 まぁ、リアル深作·中島から以前の暗黒映画はこの辺りでよかったのかな、とも思う(他社では舛田·石井輝らが先んじてたろうが)。
Jimmy
5.0
ビックリ仰天のトンデモ映画で、この上なく面白かった‼️😄ww
井上梅次監督で田宮二郎主演の大映映画だが、東宝の司葉子主演……という珍しい組み合わせなので観てみたら、「圧倒的美人女優」+「怪しい登場人物だらけのミステリー」+「自動車暴走のスリル」などなど見どころタップリの映画であった😁

有名ピアニスト崩れの木島(田宮二郎)は酔っ払い運転で大怪我して顎に傷もつ男。事故でフィアンセを殺してしまった自責の念にかられている。
そんな木島に、元子爵を名乗る男(安部徹)が声をかけてきて、「俺の妹と婚約者となる演技をして欲しい。金はたっぷり出す…」と、いかにも怪しい感じ。
その男の家に行ってみると、妹は和服でめちゃくちゃ美人の司葉子。その後、洋服姿も多数見せるが、本当に綺麗で目がハート型に…😍笑
その他、運転手の男は付け髭の成田三樹夫や登場する男たち、みんな怪しい奴だらけ😆w

上映時間92分だが書きたいことは山ほどある映画でも、ネタバレせずに記載するのは難しい感あり、この辺で。

本作はカラー映画(大映スコープ)なので司葉子の綺麗さが際立っている✨
一般的に「司葉子の代表作」と言えば、『紀ノ川』・『その場所に女ありて』や黒澤&小津&成瀬の出演作などになるのだろうが、『丼池』と本作『裏階段』は[勝手にベスト映画]としたい(^o^)/

論理的な映画を観ようとした人には愚作に見えるかも知れないが、こうした気軽に観てハッピーになれる映画というのも個人的には大好き👍
映画を観て楽しい気分になれるというのは、映画本来の楽しさであろう。
たぶん未ソフト化なので映画館で観るしかない……と渋谷に行って正解だった(^^)
t
4.0
あまりにも胡散臭い安部徹、不気味な執事の成田三樹夫、そして嵐の夜に鳴り響くリストの「愛の夢」。ヒッチコックをやりたかったようだが、とんでもない展開に爆笑必至。ラスト10分くらいは天才の所業としか思えない破壊力。「人生の表階段を〜」とか言い出す田宮二郎も正気の沙汰とは思えない。

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