君が映ってるだけだ
僕は花じゃない

僕が死のうと思ったのは
https://youtu.be/eF-YbD_aa-I

一見ポップなキャラクターが登場する子供向けアニメなのですが、実際は大人向け。
オープニングから漂う不穏な空気感が凄い。キャラクターを中心にしての引きのショットが多くて、広い場所にぽつんと1人取り残された悲しい感覚がするシーンが多いです。家電だからこそできる残酷描写も沢山。子供が見たらトラウマになる描写も多い、中々攻めた作品だと思います。
メインのプロットは、「トイストーリー」と「トイストーリー3」を掛け合わせた感じ。おもちゃは家電製品になってますが。実質、トイストーリーの原作とも言える作品ではないでしょうか。
肝心のキャラクターの魅力が薄く、オチは捻りも感動もないので1つの映像作品として高い評価をするのは難しいですが、後の名作に多大な影響を与えたであろう作品として、見ておくべき貴重な1本だと思います。
序盤、ブランキーが妄想するシーンが凄く良いです。

【山あり谷あり】

　　[気まぐれ映画レビューNo.28]


恐らく、大半の人が知らないであろう、この"トースターや家電たち"の物語だが、僕にとっては幼き頃からとても思い入れのある作品であった。
後から、この作品があの｢トイ･ストーリー｣の元になった作品と知り、より思い入れが深い作品になっていた。その証拠に、脚本にピクサーの"ジョー･ランフト"、アニメーション監督に"ジョン･ラセター"が参加している。ピクサーの方々にとっても、思い入れが深い作品になっているのだ。

インディー作品にも関わらず、キャラクターがとても"生き生き"しており、"感情移入"も容易に出来る作品になっている。"ブレイブ(トースター)"の勇敢さに震えるほど泣かされる。このブレイブのキャラクターが、後にトイ･ストーリーの"ウッディ"になるに違いない。
古きものから新しいものに、気持ちが入れ替わる人間に対しての家電たちを含む、"物たちの心情"についても、"残酷な面"も少し入れて的確に描かれているのも、魅力の一つだ。これが後に、｢トイ･ストーリー3｣のオモチャたちの心情の変化にも生かされるのだ。

このように、この家電たちの山あり谷ありの物語の一頁ずつが、ピクサーのあらゆる作品の"原点"になっているのだ。

だからこそ、たくさんの方に観て欲しい。

是非、ディズニーから再び、円盤を発売して欲しい作品です。

出来れば、残りの2作の続編もとても良いので、お願いしたいほどです。