茜

処刑!血のしたたりの茜のレビュー・感想・評価

処刑!血のしたたり(1988年製作の映画)
3.8
監督兼脚本は「死霊のはらわた」にも関わっているスコット・スピーゲル。
それに加えてライミ兄弟やブルース・キャンベルも登場する同窓会的なノリが楽しいスラッシャー。
これぞまさしくキャプテン・スーパーマーケットとでも言うべきか。

閉店後のスーパーを舞台に繰り広げられる血みどろ劇場。
序盤に女子店員の元カレが復縁を迫りに押しかけ揉め事を起こすという展開を挟む事により、コイツが犯人だろうという前提で物語が進んでいく思わせぶりな展開も面白い。
(と言いつつこの元カレが犯人じゃないのは明らかなんですけどね…)

エグい残酷描写が売りなだけあって、やってる事はなかなか過激。
普段何気なく利用してるスーパーだけど、改めて見るとこんなにも凶器が存在してるんですねぇ。
私が本作のBlu-rayを手に取るきっかけになった、顔面糸ノコ切断からのズレた顔面は良かったなぁ(ジャケ写にも使われてるやつ)
眼球串刺しや肉吊りフックで顔面ブスリ等々、殺され要因がそれなりに多いので色んな殺害パターンが楽しめる。
ペンキ感のある真っ赤な血糊のお陰でリアルさよりもシュールさが勝つけれど、個人的にはその塩梅が好きで、あまりにも生々しいと肝心のエンタメ性がなくなっちゃうのよね。

犯人の動機には全くもって釈然としませんが、従業員の働きぶりを観る限り、このスーパーが赤字続きで潰れるという事実には納得せざるを得ない。
本当に外国ってあんなに緩く仕事出来るんだろうか、ストレスなさそうで羨ましい。

がっつりネタバレしてるジャケ写には異議を唱えたいけど、犯人が生首振り回してボコボコぶん殴る描写がめちゃくちゃ面白かったから許す。
茜