抽象的で哲学的なテーマと多くの言葉を引用する理屈っぽい会話に煙に巻かれるような感覚はシーリズを通し、一貫して良かったです。
フィリップ・K・ディック的な世界観が強くなっている印象を受けました。
登場人物達の異なる持論が鏡合わせのように連なりながらループし、前作から続くテーマの掘り下げがしっかり成されていて、続編としての完成度は文句なしでした。
中盤のあえて明確なCGの挿入やキムのハッキングにより迷路に捕われてしまうシーンも物語の主題にもつながる上手い構成になっているのですが、サイケデリックすぎて正直気が散ってしまいました!笑
ただでさえ、気を抜いたら置いていかれそうな内容なのに、それを助長するような演出に引っかからないよう付いて行くのが大変でした。