ジャケットとは違い派手なアクションが無いのはわかっていたのですが、サスペンス的にも出来は良くなかったですね。

全くスリルを感じませんでしたし、何より殺し屋も元エージェントもまるで素人としか思えませんでした。

メラニー・ロランの美しさのみの作品だったので、このスコアになってしまいました。
残念…。

メラニー・ロランが主演じゃなければ観てないしメラニー・ロラン大好きでもかなり厳しい作品。記録に残すために今回2回目の鑑賞だけどこれはもう観ることはなさそう。

パッケージのシーンないし。そもそも銃すらない。毒殺の人だし。

娘に説明できる仕事をしたいと殺し屋から足を洗おうと最後の仕事をする凄腕暗殺者っていう設定なんだけど、全然凄腕じゃない。凄腕どころかむしろひどい。詰めが甘いどころか基本的にダメダメすぎる。主人公以外も出てくる人がみんなヘッポコ。

唯一の救いはメラニー・ロランはべらぼうに美しいっていうのを再確認できるぐらい。サービスショット必ずある。

ブレイク前の作品かと思いきや2011年。初期の頃の「スマイルコレクター」や「マイ・ファミリー」のがよっぽどおもしろい。

再鑑賞。

凄腕で美人の裏社会の暗殺者リュクレス。彼女はまたシングルマザーでもあった。そんな彼女だが暗殺者としての自分の暮らしに疲れ悩んでいた。
娘のためにもこの家業を引退しようと決意するが、引退の条件として最後の仕事を命じられるが…。

美人女優のメラニー・ロランさん主演。彼女目当ての人も多いと思う。
私はチェッキー・カリョさん目当て。悪役が多い人ですが今回は珍しく良い人役です(笑)

ジャケット写真から美貌の暗殺者の活躍を描く「ニキータ」のようなアクション映画を連想したくなりますが、実はアクション的な要素はほとんど無くてどちらかというと推理サスペンスっぽい作りとなっています。
アクション期待すると肩透かしを食らう事になるでしょう…。

アクションを抜かせば雰囲気的には「二キータ」ぽいですけど。
情緒的なのにどこか乾いていて、暗くて複雑な人間関係と芸術性はザ・フランス映画といった印象。
話的にはたいしたことないんですけど、複雑な人間関係が物語を深くしてる感じです。

人里離れた館でのお話しなので、範囲も狭い感じでこの点もよくある推理サスペンスパターンですかね。
後半は自分以外の送り込まれた暗殺者探しの推理物に変わるんですが、演出的に暗殺者をさらけ出してしまう演出なんでドキドキ感が台無し…。

リハーサルで歌わないのをポリープのせいだと誤魔化すんですが、その割には平気で人前でタバコ吸うし酒は飲むしでちょっと違和感を感じてしまった…。
オペラのシーンも結構頻繁に出てきますね、オペラで物語に深みを持たせようとした演出なんでしょうね。

全くつまらないって訳ではないですが、全体的に私には地味過ぎました…。
フランス映画が好きな人は面白く感じるかも知れません。