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マン・オブ・スティールのbackpackerのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
3.0
地上波で流れていたので、久しぶりに鑑賞しました。
『バットマンvsスーパーマン』『スーサイド・スクワッド』の2作も見ましたが、DCEUはここから始まったんだなぁと、感慨深いものが。

改めてみると、作風はかなり好みだったと気づきました。この暗い画面と漂う緊迫感、好きです。
マーヴェルのMCUは、万人受けする娯楽映画としてのヒーロー像製作という点では、圧倒的に優れています。
DCはそれとは真っ向から対立する暗ーい感じを押し出してきますね。
残念ながら、暗いとは言いつつ、どこか振り切れない感じがありますが、MCUが全年齢でのヒットをしたことを念頭におくと、同じようにウケる作品を作りたいと思ってしまうのは、やむを得ないのかなと思います。

『バットマンvsスーパーマン』 の話になってしまいますが、DCEU両看板たるスーパーマンとバットマンが辿ってきた系譜が相反していますし、光と闇を両立させるのは難しいです。
その上で、MCUと言う巨大なライバルが存在することを考えると、どうにも方向性がとっ散らかります、こればかりは仕方がないですかね……。

ザック・スナイダー監督は『ウォッチメン』で暗いヒーロー映画を成功させているので、そちらと比べても物足りない。
スーパーマンのオリジンをリメイクすると言う意味では、父親役のケヴィン・コスナーはとても良い味を出していましたが、やっぱり少し物足りない。
ヒーローの取り扱いは難しいですね……。
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