Xavier

トールマンのXavierのレビュー・感想・評価

トールマン(2012年製作の映画)
3.8
パスカル・ロジェ作品だけに、エログロな作品と思いきや…
6年前に鉱山が閉鎖され、急速に寂れていく鉱山の町・ゴールド・ロックで次々と幼い子どもたちの行方不明になる事件が発生。人々は正体不明の誘拐犯を"トールマン"と名付け恐れていた。
町の診療所を開く、看護士のジェニーは
ある夜、自宅から何者かに連れ去られた子どもを追って、傷だらけになりながらも町外れのダイナーに辿り着く。しかしダイナーに集う町民たちは奇妙な行動を取る。そして、想像を絶する真実が明らかになる…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
前作"マーターズ"は3大フレンチホラーとして語られる、凄まじい痛みをともなうエログロの作品だった。
しかし今回の作品は、一転。
あれほど激しかったグロいシーンは影を潜め、映像的には何一つ怖くありません
強いて怖いシーンをあげるとしたら、犬の顔かもしれません(多分、今まで観た犬の表情のなかではダントツ)。

お話としては、寂れた鉱山の町で子どもたちが次々と行方不明になる事件が起こり、その犯人は住民からは"トールマン"
と呼ばれているって話です。

パスカル・ロジェにしては緩い作品だなぁって最初は思ってました。
でも、観ていくうちに何か違和感を感じるんですよ。それが、何だかは解らなかったけど。そうこうしてるうちに話は進み、何者かがジェニーの家に忍び込み、子どもを連れ去ってしまいます。
ジェニーは、必死にその後を追い、車にしがみつき引き摺られながらも決して諦めません。そして犯人と格闘になり、車は横転し、その隙をつき犯人は逃げてしまいます。そしてジェニーは力尽き倒れてしまい、偶然通りかかった車に助けられ、町の住民の集うダイナーへと連れていかれます。
怪我をしたジェニーを町の人々は心配します…っていうか、何か変…
そして、そこからは予想だにしなかった展開が…

こんな展開を企んでいたのか、パスカル
・ロジェ…
そこで最初の違和感の正体が解りました
そういえば、あんな言い方しないしなぁ
そういえば、○○だったぁ!

見事に騙されてしまいました。
ネタバレすると面白くないので、一切書きませんが、面白かったです。
Xavier

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