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ジャッジ・ドレッドのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

ジャッジ・ドレッド(2012年製作の映画)
2.9
『あれ?ジャッジ·ド…
    “レイド”!?(゚ー゚*?)』

これは、ボクの観る順番が良くなかったのかもしれません。
それは何故かというと…


核戦争後、というありがちな未来。その乾いた世界に、“まちまち”に建ち並ぶ超高層ビル。そこに現れる一台のバイクにまたがっていたのは、裁判官、陪審員、そして死刑執行人の権限まで持つジャッジと呼ばれる警察官裁判官。そのジャッジのひとりドレッドが、新米の適正テストを兼ねて事件現場の超高層アパートへ向かうのですが、そこに待っていたのはあまりにも絶望的な孤立無援の戦いだったというあらすじ。

多勢に無勢、ビルにて。
さらにはそのビルのボスから住人にアナウンスetc…
この展開『ザ·レイド』や!w(゜o゜)w製作費ははるかにこちらの方が掛かっている!なのに、その“数字”に面白さが比例してない。というか、レイド観た後だとハードル上がっちゃうよ!

『ザ·レイド』には、ビル突入後そうそう、「もう本当にこれは、終わったな…」って絶望感を感じさせられました。この映画で言えば、途中の機関銃の場面がそれに近いでしょうか?いや、でもまだまだ足りない絶望感。だって、ドレッドの銃はある意味何でもありな銃だから…

人体損壊やドラッグ使用の場面に用いられる、MV風スロー映像。それは美しさを感じつつも、その毎度がちと長い。200階まで吹き抜けのビル構造からは、どうしても“落下”で魅せたいんだよ~という気概は感じられる。でもせっかくああいう構造なら、機関銃のシーン以外にもその構造を活かした場面が観たかったです。

『ザ·レイド』は、もう自分の身しか残っていないという究極の窮地が、尺をしっかり“繋ぎ”ました。だから、そこを武器に頼る主人公の話では、いくら金を注いでもその面白さには太刀打ちできない、そう思わされた作品でした。レイドさえ観てなければねぇ…

あと何より、この映画の魅力であり、そして悪く言えばドレッドの存在を“薄めた”のは、間違いなく新米ジャッジのオリヴィア・サールビーでしょう!いやぁ、可愛い゚+.゚(´▽`人)゚+.゚し、尚且つその新米ジャッジのカサンドラの方がドレッドよりキャラ立ってる!さらに言えば、カサンドラのその能力が発揮されるシーンの方が面白い!というわけで、皮肉にもむしろこの彼女を主役に据えた映画が観たくなっちゃいました。

あと、忘れちゃいけないもうひとつ。
ボクにとってのドレッドは、やっぱり元祖のあの方ですo(・∀・`o)
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