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デッド寿司のhorahukiのレビュー・感想・評価

デッド寿司(2012年製作の映画)
4.0
すしはうまいぞ!!

このアイコンを使ってる以上は絶対見ないといけない映画!って思っててやっとこさ見た。飛んで襲いかかってくる寿司に、松崎しげるのシャウトと武田梨奈のカンフーで立ち向かうハチャメチャ映画なんだけど、そこは流石の井口昇監督!面白すぎた!

目を瞑って寿司を食べてる時に限って凶器へと変身してしまうトロ。血反吐を撒き散らしながら、うまいうまいと寿司を食うオッサンのプロ根性なのか痛覚の異常なのかわかんないけど、とにかく寿司が目の前にあったら食うという大和魂に感服!

周りの寿司に虐められてる卵に対して可哀想…っていう感情が芽生えてくるんだけど、いやでもこれ卵だし!寿司だし!食いもんだし!っていう理性との葛藤。でも途中から急に話し始めた卵が強酸ぶち撒け始めるもんだから、そんなことはどーでも良くなった。

最終的には群れで飛びかかって来て、『ハムナプトラ』のスカラベの大群の如く、人間の生気をカラッカラになるまで吸い尽くしていく寿司たちには、寿司である必要性があったのかわからないけど、炙りは火を吐いてくるし、軍艦巻きは軍艦になって大砲撃ってくるし、そんな子どもの連想ゲームのようなジャブの連打を受け続けてたら「そういうもんなんかな?」って感じで期間限定の説得力が生まれてくるという思考バグ。まさに洗脳!

寿司の食い方も味もわからん自称食通のイキリ野郎に文句言ってた主人公さんだったけど、最後に食べる寿司はどー考えてもうまいわけがないし、一番バカ舌なのは主人公さんなんじゃないの?って思った。過去の負も未来の負も背負い込んだ寿司のトゲをぶっ飛ばすという物語だから、もちろん意図してることはわかるんだけど…😅
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