R

ナインハーフのRのレビュー・感想・評価

ナインハーフ(1985年製作の映画)
2.4
エロティックなラブシーンでとても有名な作品。しかもミッキーローク主演。始まってみると相手はキムベイシンガー! これは期待が膨らむぞーーー!!! と思ってたら、見事に裏切られた! めちゃめちゃ長い! 2時間の映画なのにこんなに長く感じるだなんて! なんかね、どうでもよすぎるんすよ、お話が。ニューヨークのアートギャラリーで働く離婚したばかりの美女リズが、何度か街ですれ違った男ジョンと知り合いになり、ものすご念入りに尽くしてくれるもんだから、やがて肉体関係を持つようになる。ジョンは常に刺激的なセックスを求め、まずはリズに目隠し、氷を用いたコールドプレイ。次は目隠ししたリズの口にいろんな食材を入れってって、ソーダbukkakeのあとハチミツでどろどろプレイ。確かにイメージとしてはエロい。何よりリズ演じるキムベイシンガーの口元がエロい。上唇がキュッと反り上がり、様々な刺激にセクシーに反応する。ひょっとしたら監督、この口元だけで彼女を主演に選んだのではないか。いや、けどそれだけでなく、すべてのシーンにおいてキムベイシンガーはスタイリッシュでクールでセクシーでカッコいい! 全編彼女に釘づけ! 対するミッキーロークの演じるジョン。こいつがあまりにもイケすかない。ウォール街で金を転がして儲けてるヤッピー君で、いつもにやにや、何考えてるのかわからない、ってかたぶん何も考えてない。刺激にハングリーなだけで中身なし。なのに、リズは彼のなかに謎めきという素敵さを見出し、心惹かれ、刺激的なセックスと物質的な優しさに甘美な悦びを感じて、それを愛だと思い込んでしまう。どっからどう見ても勘違いなのに! 見てるこっちは、いやいや、もう2回目くらいで気づこうよ。どんだけ目がくらんでるん? で、ふたりのどうでもいい性的エスカレーションが延々と展開するもんやから、いい加減にしてちょーだい、いつまでやってるつもりかね! イライラつのる。こんだけ時間かけたんやから、ふつーな終わり方だけはしてほしくない、と思ってたら、予想どおりのふっつーな終わり方。まぁええわ。ほぼクレームばかり書いたけど、良いところもありまして、強い逆光で影がシャープに刻まれたように見える映像はカッコいい。これみよがにしカッコつけてカメラに背を向けて人物が遠ざかっていくショットが多すぎる気がしないでもないけど、全体としてはクール。あとやっぱキムベイシンガーは文句なし! 好き! 音楽は良いなと思うシーンとビミョーなシーンがまちまち。何かちょっと変。あ、最後に、かなり気になったのが、離婚した旦那をリズがエラい気にしてること。何なん、まだ好きなん? なんで離婚したん? 離婚されたんか? 何か見落としたのかな???
R

R