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風立ちぬのtakerootsboyのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
5.0
ネタバレしますけど、もうみんな見てるからいいでしょ笑 ごめんなさい、1回目見て、クソカスに言ってごめんなさい、劇場で見て、何じゃこりゃってなって、けど、月日を重ね、思い返すたびに、あれ? 実はあれいい映画だったんじゃないの?という気がしてきて、いや、記憶の中で美化されてるだけかも…もう一回見なきゃ見なきゃと思いつつ、今日に至り、見終わった今、涙が止まらない。見てる間も何度となく涙があふれた。ただひたむきに、一途に、好き、という気持ちだけが描かれた映画だった。前見たときは、いろんな期待や噂のバイアスでそれが見えてなかった。子どもの頃から飛行機が好きで好きでしょうがなくて、目が悪いからパイロットは諦め、設計士を志し、最高の飛行機を作るために勉強しまくって、夢を叶える。何の野心も損得感情もなく、ただ好きだから、最高の飛行機を作ろうと挑戦し続ける、その姿が何と爽やかで、輝いていることか! 飛行機って楽しいなぁ〜と堀越が微笑むシーンの幸福感! 同僚とキャッキャ言い合いながら飛行機の造りを研究してする姿! 最高すぎて震えたし、あと飛行機と同じひたむきさで好きな菜穂子とのやりとり! 最初、くっだらね、と思ったオレよ、死んでください。ふたりのやりとりのすべてのシーンが、ただひたすら、好きだ!という感情と詩情で満ち溢れていた。好きだから、なりふり構わず、周りの人間も善悪も関係なく、好きを貫き通すその真っ直ぐさが、美しすぎた! 人間とは、なんと、美しい生き物か! と感動した! そして、だからこそ、すべての好きを注ぎこんだふたつのものを、はかなくも失ってしまったあと、それでも生きなければならない!というあの最後のことばには、本当に魂の底から震えた! 目が出るかってほど涙が出た! からのユーミンの飛行機雲…もうぶるぶる震えてました。はかなさと、悲しさと、ひたむきさと、力強さに、ぶるぶるぶるぶる。今はわからない、ほかの人にはわからない、あまりにも若すぎたと、ただ思うだけ、けれどしあわせ。ヤバすぎる。今後、実生活で風が立つたびに、ドラマの始まりや展開を感じてしまいそう。そして、きっと心に浮かんでくるだろう、Le vent se lève, il faut tenter de vivre. 今後も何度も何度も見て、見るたびに感動が深まることでしょう。1回見て、は?と思った人も、ちょっと時間をあけて絶対もう一回見てほしい。こんなにたくさんのすばらしさがなぜ見えなかったんだろうと驚くはずです。