140字プロレス鶴見辰吾ジラ

オブリビオンの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

オブリビオン(2013年製作の映画)
3.7
【とある未来の忘却録(オブリビオン)】

異星人の攻撃を受けた後の世界で出逢う美男と美女、そして謎。謎を仄めかすモーガン・フリーマン。イフの世界と忘却の彼方にあるであろう運命のようなモノ。シンプルに描写は美しく、監視施設の空を臨むプールのシーンは上品と白の要素。ある任務中に遭遇してしまった衝撃と謎を追うアリス的な追走と、追想。ストーリーは斬新なわけではないが、ラストを再会と捉えるか、個体の特別視を臨むかで喉元をすぎる映画のエモーションの質感は変わるが、存在や魂とこちらが勝手にアリスのように穴に落ちていく受容をしたならば、視界が開けたような安堵感は手に入れられる。