鍋レモン

シタデルの鍋レモンのレビュー・感想・評価

シタデル(2012年製作の映画)
2.8
⚪概要とあらすじ
短編作品を手がけてきたキアラン・フォイが、自身の経験をもとに監督・脚本を務めたサスペンスホラー。

故障によりエレベーターに閉じこめられたトミーは、そのドアのガラス越しに、妊娠中の愛妻ジョアンが謎の集団に襲われる現場を目撃する。それ以来ジョアンは昏睡状態に陥るが、彼女の胎内にいた娘は無事に生まれ、エルサと名付けられた。事件以来、精神のバランスを崩し外出恐怖症を抱えるトミーは、見知らぬ神父から謎の集団がエルサを追っていると告げられる。盲目の少年の助けを借り、トミーは謎の集団がいるというアパートに向かうのだが...。

⚪感想
「僕達は見えない」

SFと現実のどっちつかずの中途半端なホラー。驚かそうとはしてこないけれど、なかなか怖い。

恐怖を抱くと嗅ぎ分け見えるという設定はすごく良かった。一方で、謎の集団が人間であるはずなのにゾンビレベルの化け物で存在する理由が曖昧、警察が全く機能しないなど色々な気になるところが...。
無理にリアリティを出さず吹っ切れてSFにして作り込めばより面白かったと思う。
監督自身が昔ギャングに襲われて広場恐怖症になった経験を元に書いているそう。

エレベーターの故障によって妻が襲われる瞬間を見ても助けられないもどかしさ。酷い。

主人公のやつれた具合が怖いけど、出産直前の奥さんが襲われ、娘は無事だったけど奥さんは昏睡状態でその後延命措置をやめ亡くなり、自分は育児、仕事、家事となればそりゃこうなる。

後半は画面が暗いのでよく分からないところが多い。

神父の突然の告白には驚きを隠せない。

ラストは物足りない気がするけど主人公とダニーとのやり取りが良かった。

タイトルのCitadelはフランス語で要塞って意味らしい。

B級映画とするなら面白い。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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