何だこの迫力のある女は！黒のロングストレートヘアに黒いスーツ、体のボリューム、って小向美奈子？！これがあのベティブルーのベアトリスだとは！空きっ歯が見えて初めて認める。認めたくないけど認める。
同性愛のお話だけど普通に恋愛もんとして良いセリフが組まれてて
レズだからどうのってことは少ない。が、これがノーマルな男女の話だったら薄っぺらくて見てられなかっただろう。年を取っても魅力的なエマニュエルとベアトリスのエロさのないボリューム感(そしておっさん感)の「すぐ終わりそうな恋」に引き込まれたのだと思う。パンクが背景なのも良かった！オープニングもエンディングもパンキッシュ！

精神病院で出会い、恋人同士となったパンク少女ふたりが20年のときを経て再会する、という比較的ありふれていそうな監督自身の自伝的小説を原作としていながらも現在と過去をクロスカッティングで見せていく構成はなかなか特殊だ。テレビの有名キャスターとなったエマニュエル・ベアールはゲイの小説家の男と結婚しているし、パンクだったベアトリス・ダルは20年前の輝きから遠く離れた弛みきった肢体と圧倒的な強度のすきっ歯を画面に晒してくれる。『FUCK FOREVER』を流してすべてチャラにしてしまうエンディングはさすがにどうかと思ったが、この渇いたハッピーエンドは今どき貴重ですらある。

• #百合ノック

ベアトリスダル、ということで鑑賞。「屋敷女」以外の彼女の作品を見たくなったので。

コムストックグループ、ワイルドバンチ。

グロリアという女、フランセスという女。
同じ名前の二人の女、合計四人の女による物語。

①仕事もしないで色々な人の胸に飛び込み、ゴミ集めをするグロリア　テレビの人気者のフランセス

②パンクが大好きでクスリ決めて両親に迷惑かけちゃったグロリア　精神病院的なところでグロリアと会った弁護士になりたい清楚系かわいいフランセス

この2組の話です。

え？過去と現在の話だって？私にはそう見えなかった。だってごくせんみたいなチープな闘争とか見せられたら、なんかドラマとして真剣に見る気を無くしてしまったというか。

最後の方の女性デュオの歌っている歌が何だか心に残る。

パンク好きな人は見たら面白いのかもしれませんが、個人的にはずっと、うーんでした。

鑑賞後はどこか投げやりな気持ちになります。

ベアトリスダルは確かにベティブルーを知る人なら見てがっかりするかもしれませんが、最後の方は女優としての輝きがあったと思います。

んまぁ、情緒不安定なのは今作でも同じか。

ちょっとうーーん。それでも最後に殴っちゃたり、叩いちゃったりする派手さが好きでこの評価。