アジャ監督『ミラーズ 』の続編。

とは言いつつも、『ミラーズ 』のオリジナル『MIRROR 鏡の中』の再リメイクと言った方が良いような内容でした。前作よりも本作の方がオリジナルに近いんだけど、オリジナルの魅力だった不可解さとかドロドロした黒い思惑をなくし、めちゃライトにした感じ。

火災事故があったデパートが別場所で再オープンする直前に、関係者たちが謎の死を遂げていくというほぼオリジナルと同じ展開なんだけど、フーダニットな謎解き物語として面白かったオリジナルとは違い、鏡の中の存在に導かれつつ都合良く展開していくのでお話としては薄味でした。

ただ、私的には変に派手にしちゃったアジャ版が全くハマらなかったので、どちらかと言えばこちらの方が好きでした。鏡像に主導権を握られることによる恐怖演出はいつも通りなのですが、本作では鏡からの視点が追加されていたり、あからさまな黒い女性の霊を出すことで意思を持った復讐だということを序盤から印象付けるのがわかりやすい。全体的にチープなんだけど部屋で睨みつけながら待ち構える自分とそれに気づかないまま蓋をする流れは面白かったし、鏡像が現実にそのまま作用していく連関も好きでした。

自分で首引っこ抜いたり、自分で腹割いて腸引きずり出したりと、ビデオ用作品ながらグロ面での見どころも結構あった印象。鏡の中での姿が全く見えずに音と血痕だけで匂わせてくる残虐さも良かったです。

ピザカッターとか、エレベーター内の無限合わせ鏡とか、韓国での鏡に対する考えとか、アジャ版の続編ではなく、オリジナルの再リメイクだという意図を感じられるオマージュは嬉しかったんだけど、魅力を削いでしまってるところも多かったのは残念。それと特に意図を感じられない映像の羅列が多くて、鈍重に感じられる箇所が結構ありました。

でも、女子トイレにカメラ仕掛けてその録画映像を職場に置いたまま退職するという変態警備員の置き土産が笑えるし、隠しカメラで撮ってんのが個室とかじゃなく洗面台のみという、変態なのか何なのかがサッパリわかんない性癖に笑いました。しかも洗面台を撮ってるだけの映像見て「こいつ変態だな」って瞬時に理解しちゃう主人公さんの理解力の凄さにも驚き！

iPhone11届いたんで早速使ってるんですが、フィルマのマイページが全然違うから感動しました！7だと9作しか同じ画面に表示されなかったのに16作表示されとる！

• #ホラー映画と怖い映画

過去鑑賞。

キーファー・サザーランド主演の第1作の続編ということで鑑賞。

｢2｣なのに話が繋がってないだと？！
毎回死に方が、い"いいーや"め"ーって感じになる。

衝撃的サスペンスの続編！

別に続編じゃなくても良いような気がするんですがそれは。




自動車事故を起こして以来、見えないハズの幻影が鏡越しに見えるようになってしまった青年マックス・マシスン。
セラピーに通いながらもずっと引きこもっていたマックスはある日、父親から社会復帰の為の夜間警備仕事を持ちかけられる。
マックスの父親はニューオーリンズ今度度新しく開店する高級デパート「メイフラワー」を経営する社長だったのだ。

アットホームな職場で夜間警備の仕事に就いたマックスだったが、鏡越しに社員の姿をしたと出くわし、それと共に同じ社員が次々と謎の怪死を遂げる。

マックスは真相を知る為に、色々と調べ始めるがその中で、ご近所で失踪した女性、エレノア・レインズの名が挙がる。
エレノアはかつてメイフラワーで働いており、夜間警備隊を始めた際に見た女性の亡霊の一人がエレノアだったのだ…。




鏡の中に潜む謎のお化けの恐怖を描いた、オカルト・サスペンス・ホラー。
アレクサンドル・アジャ監督＆キーファー・サザーランド氏のオカルトホラー「ミラーズ」の正当続編。
正当続編と言ってもビデオストレートのVシネマ映画ではあるが。


前作はそこまで覚えてない(爆)けど、Blu-rayを買う程度には面白い傑作だったのは覚えてるし、この手の血みどろホラー映画の続編に関しては「ホステル」や「ヒルズ・ハブ・アイズ」の続編で大失敗してしまった事が原因で見る気になれんかったのですが、本作の監督の続編モノである「TATARI タタリ／呪いの館」が中々のゴア度を誇る良作だったので興味が湧いたので、思い切ってレンタル。

本作は続編ではあるが、ぶっちゃけ殆ど前作とはそんなに関係ない！
前作と同じデパート名ではあるが別の支店だし、前作の事件もオープニングクレジットに移る新聞の切り抜きで語られるだけ。
キャストもマイナー寄りになってしまったし、美術も予算も目減りしてしまった感が否めない。
Vシネマだからか登場人物もあまり書ききれてなかったりするし、前作の激しいスケールのハラハラドキドキ感もかなり減った。

まぁ正直、これじゃあ続編としても扱わないくても成立しちゃうなという感じではある。
だが、血みどろオカルトホラーとして見ると意外と楽しめた。


お話の本筋は前回と一緒で「鏡に出てくる亡霊の殺人事件に警備員が立ち向かう」というモノ。
しかし91分の短い尺の中に謎やグロ要素や謎解きをテンポ良く描いている為に意外と退屈しないで楽しめる。

前半部分とかもありきたりだし、死人がに出るまでの件も想像の範囲内だが、あちこちでそれなりに謎を絡めてくれるので意外と面白く見れる。
突如出てくる霊、ご近所で失踪した謎の女性、何故か不自然に消えてたファイル等。
まぁ、ある程度予想の付くレベルではあるが、テンポは良いし鑑賞目的のゴア描写もあちこちで展開れるので(爆)あんまり気にならんかった。


グロ表現は前作以上に増えており、首を引っこ抜いたり、ガラスで首刎ねギロチンしたり、ナイフでアキレス腱を切ったり腹を裂いて内臓出したりと、質の良い残酷描写があちこちで展開。
グロシーンは前半に集中しているが大変満足致しました。ｗ
(因みにお風呂に入る女性のサービスショットが…いやこれは前作でもあったな。ｗ)


後半は事件の真相が明らかになり、一気に解決に向かって行く。
正直な所、事件の真相はかなりしょうもない物だったし、結果的の近所の内輪揉めレベルの事件動機になってしまった(爆)が、それでも事件解決までの件は割とスッキリしてるので鑑賞後は割とスッキリした。ｗ



まぁビデオ用のVシネマだとは分かった上でレンタルしたのであまり期待値がそこまで高くなかったのもあるとは思うけど、それでもお目当てのグロゴア描写はしっかり拝めたし、91分の尺の中でテンポ良く見れるオカルトミステリーグロゴア映画として楽しめた。

前作レベルの面白さを期待したらガッカリするとは思うけど、気軽に別物のB級スプラッター映画として期待しないで見る分には良いんじゃないでしょうか。

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