Mayo

ファクトリー・ウーマンのMayoのレビュー・感想・評価

ファクトリー・ウーマン(2010年製作の映画)
3.9
1960年代後半。イギリス・ダグナムにある工場でフォードのシートを縫う熟練工にも関わらず、最低賃金で働いている女性たちが、男性との同一賃金を求めてストライキを起こすというお話。

冒頭、工場のゲートが開いて、60年代!って感じのカラフルな洋服の女性たちが自転車で入ってくるという画がなんだか素敵すぎて心を奪われた。
髪型もさまざまだし、ミニスカートが可愛い!
女性しかいない職場だから下着で作業してて男性が入ってくると「メーン!」って叫んで服を着たりブラジャーを隠したりするのが女子校ノリで楽しかった。

主人公のリタを演じるサリー・ホーキンスがとてもきれい!表情もいい表情するんだよなぁ。ふだんは控えめな感じなのに、演説するときは口が達者っていうメリハリのあるキャラクターが素敵だった。

ストライキをする女性を応援する男性もいればそうでない男性ももちろんいる。応援する人の動機もふむ、なるほどねと面白かった。同じ会社で働く旦那さんの立場や苦悩もちゃんと分かりやすく描かれていたと思う。
リタが「これは権利の話なの!」って夫に言うシーンが印象的だった。

そしてロンドンといえばな時計台はこの作品でもロケ地として使われていて、いつでもそこにあって変わらない情景って本当に羨ましいなと思った。

後半、労働大臣が出てきて、大ごとになっていくというか、そういう展開なんだ!と思ったけど、会談の後のラストはぐっときた。
エンドロールの資料映像とご本人たちへのインタビューも効いてたな。

リタがストライキをする時に叫ぶ「Everybody out!」がめちゃくちゃカッコ良かった。
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