■ 概要

「攻殻機動隊」の原作で知られる士郎正宗の同名原作を、原作者自ら脚本、絵コンテを担当してOVA化したもの。


■ あらすじ

『軍の輸送機が墜落し、中に積んでいた軍事機密である女性型戦闘用アンドロイド2体が脱走する。
そのうち一体は特殊部隊によって動きを封じられ自爆するが、もう一体の捕獲には失敗する。
後に、起動前のM－66がダミーとして入力されていた暗殺対象は、開発者の孫娘フェリスだったことが判明する。』


■ 感想


◎ シナリオ


ストーリーはシンプルで分かりやすく、簡単に言うと「恋愛とタイムトラベル要素を排除したターミネーター」のような作品である。
また、上映時間が45分と短いものの、キャラクター全員にしっかりと役割を与え、しっかりと差別化がされており、設定の細部まで気が配られているように思える。

ただ、主人公のシーベルやヒロインのフェリスのバックストーリーが浅いため、少々感情移入しにくい部分も見受けられた。


◎ 演出


ストーリーはシンプルであるが、その分、演出が素晴らしい出来となっている。

アニメにも関わらず、スライドやスクロールなど用いず、代わりに実写傾向のアングルにする事に依り、M-66の機敏な動きを上手く表現している。


また、作画に関してもディテールが細かい所にも拘りが感じられ、リズム感がいい為、冒頭の取材の準備をするシーンといった、何気ないシーンでさえも引き込まれてしまう。

特に、本作の戦闘シーンは素晴らしく、なかなかに緊張感あふれるものとなっている。



・M-66の精巧な動き


45分で約2万枚といったとんでもない数の作画が使用されている。

結果、M66の流れるように洗練されたリアリティのある動きがナチュラルに表現されている。

また、ビルの屋上で階段がへし曲がったりと、人間とは比べ物にならない重量を上手く描写出来ていた。


・特殊部隊の表現


この手の話で敵の強さを引き立たせる場合、警察や軍隊などといった、噛ませ犬を使用する場合が多い。

個人的には、非常に有効な手だと思う。

だが大抵の場合、敵の強さを表現するというよりも、警察や軍隊の無能さが露呈されただけで、特に敵の強さを表現出来ていない事が多く見受けられる。


そして本作も、M-66の強さを表現させる為に、噛ませ犬として特殊部隊が使用されている。

だが本作の場合、指揮を執るアーサー少佐から名も無き一般兵に至るまで、特殊部隊の有能さがしっかりと描写されている。

ザコ兵士がよくやるような「腰だめ撃ち」などはせず、しっかりと構えて銃を撃つし、洗練された動きや的確な判断、そして仕事に対する誇りあり、誰が見ても有能なプロ集団といった説得力がある。

だからこそ、そんな有能なプロ集団を軽々と殺害できるM-66の強さに説得力が増し、エレベーターで息遣いと悲鳴だけで緊張感あふれる絶対絶命のシーンが生まれるのだ。



■ 総括


ストーリーは余りにもシンプル過ぎるのと、所々描写不足な面が見受けられる。

しかし、演出に関しては目を見張るものがある。

演出は細かいところにも目を配られて凝りに凝っており、後半の戦闘シーンはハリウッド顔負けのアクションが展開される。

結果的に、なかなかの楽しむことが出来る作品であった。

　人生を変える漫画ってあります！

人形(ひとがた)の戦略兵器、美しい女性を模した、いわゆるロボット(女性のアンドロイド＝ガイノイド)が二体、輸送中に紛失する…
一体は何とか回収(捕獲)出来たが、もう一体は恐ろしいプログラムを実行に移すため行動する。
そこに巻き込まれる人間達の恐怖。

原作は「ブラックマジック」という単行本の漫画です。
士郎正宗という偉大な教師(マジ)にして、稀代の漫画家、現在はデザインの仕事もこなす天才です。
皆さんは「攻殻機動隊」古いマニアなら「アップルシード」等で御存じの方も多いでしょう。
その全ての雛形と呼ぶべき作品のコミックのアニメ化。
ブラックマジックも短編を繋ぎ会わせた物語で、このMｰ66は短編の一本です。
当時としては最高のスタッフと言い切れる。
何からなにまで一流としか。
もちろん今のアニメには到底及ばない部分はありますが、必見と言わざるを得ない。

コンテ集は映像を具現化するには教科書とも呼べます。

私は士郎正宗先生が大好きです。

• #アニメ
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• #ホラー
• #ミリタリー
• #アクション

エバで、ぽか〜んとしたので、レンタル屋さんに突入。

ちょっと別の作品をと。😅


逃げて〜〜というアニメ。

軍用のロボットが、逃げ出して、お試しでインプットした人を襲うので、それから逃げるお話。

主役は、逃げる女の子を助けるジャーナリストと、背景が意外に複雑…ですが、結構楽しめました。

なんだろうこの頃のアニメは、ちょっとワクワクしますね。

楽しかったです。