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ギャングバスターズのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

ギャングバスターズ(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2024/02/11鑑賞。75点。
馬鹿馬鹿しくてイカれた登場人物たちに、ぶっ飛んだストーリー。マイケル・ラパポートの意味不明な起用も含めてキャストと配役も完璧に近い。欲を言うなら、ビリー・ボブ・ソーントンにも最後の殺し合いに参加して欲しかった。
命令通りに人を殺してきた3兄弟が、初めて自分の意思で戦って殺しまくる姿はシビれる。
ブリックが戦う理由の、"ウーディ兄弟は元々4兄弟になるはずだった。ブリックの上には足が不自由な兄がいた。父親は障害を理由に虐待・殺害した。ブリックは兄を守れなかった罪悪感があり、誰よりもロブを守りたい"というのが、ジーンとくる。
ずっと頭が悪いキャラのマックイーンが、「神様はなんで子どもに障害を与えて誕生させるんだ」と悲しそうにブリックに尋ねるシーン、「人の助けを借りなきゃ行動できないとしても、人に利用されていいわけじゃない」とキレるシーンも胸熱。
リンカーンが、ターミネーターの真似をする場面も印象的で、まさに何度も「I'll be back」する最強さ。
最近見たのアントニオ・バンデラス主演の【クーダ 殺し屋の流儀】で、「闇に染まれなかった人間」という表現があるのだが、まさにウーディ3兄弟がそれに当てはまる。裏社会に身を置いてても、結局のところ骨の髄まで悪には染まれなかったのだ。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
ギャングのライマン(演. ビリー・ボブ・ソーントン)は、妻・セレステ(演. エヴァ・ロンゴリア)の親友夫妻を殺害し、夫妻の息子・ロブを拉致する。
セレステ自身はライマンの部下・マーティに腹を3発撃たれる。
ライマンの目的は、ロブが18歳になった時後見人に遺産が渡るため、それを横取りすること。

1年後のアラバマ州。
KKKのメンバーだった父親の血を色濃く継ぐ残忍な銃愛好家・ブリック(演. チェイス・クロフォード)、"南部の死神"と呼ばれた次男・リンカーン(演. ダニエル・クドモア)、元軍人で三男・マックイーン(演. トラヴィス・フィメル)のウーディ3兄弟は、裏社会で生きる危険な男たち。保安官・ミラードは、目的のためなら誰であろうが躊躇なく殺せる3兄弟を利用し、悪党たちを処刑して犯罪率を抑えていた。

3兄弟は、ギャングのアジトを襲撃してわずか数分で12人を殺害して金を奪う。
ATFの捜査官リース(演. ポール・ウェズレイ)は、この一件の捜査を開始。犯人がウーディ3兄弟であること、そして兄弟がミラードに雇われている証拠を掴む。

一方、ギャング殺しの現場を目撃したセレステは、「依頼料として2.5万ドル払うので、テキサス州オースティンにいる亡き親友の息子・ロブを奪還してほしい」と取引を持ちかけてくる。

前金5000ドルを受け取り、ライマンの屋敷を襲撃したウーディ3兄弟は、ロブを救い出し、視界に入った相手全員を殺害する。
辛うじて生き残ったライマンは、ローズ(演. ゾーイ・ベル)をリーダーとする女殺し屋軍団、黒人の傭兵部隊、チョーガン率いるネイティブアメリカンのバイカーギャングに連絡を取り、ウーディ3兄弟の殺害とロブの奪還を命じる。

女殺し屋軍団と黒人傭兵部隊を皆殺しにしたウーディ3兄弟は、セレステに連絡を取ってミシシッピ州にあるビッグ・バイユー・キャンプ場で落ち合うことに。
殺し屋たちとの戦いで負傷したリンカーンは、偶然通りがかった不法移民の看護師(演. ナタリー・マルティネス)の手当てを受け、キャンプ場まで送ってもらう。

ウーディ3兄弟は、追ってきたバイカーギャングたちと殺し合いをするが、追い詰められる。そこに、ミラードとリースが現れてバイカーギャングたちを射殺する。
ロブを守り抜き、やってきたセレステに引き渡した3兄弟。

複数の殺人に関与したとしてウーディ3兄弟とミラードは、リースによって逮捕される。

47ヶ月後。
とんでもない数の殺人を犯したにも関わらず、なぜかウーディ3兄弟は拘置所から釈放される。
セレステから約束通り2万ドルを受け取った3兄弟は、新たな人生をスタートする。
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