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小さな悪の華のRのレビュー・感想・評価

小さな悪の華(1970年製作の映画)
4.8
インモラル!!! よーこんなアブない映画作ったな! 見ててワクワクするくらい邪悪! 幼児ポルノに敏感なんちゃうかったっけ欧州って! まず主人公ふたり、10代の半ばくらいでしょうか? 性の目覚めを経てすぐくらい。黒髪のアンヌが寄宿学校の消灯後のベッドでガムをクチャクチャさせなが、尼さんの着替えのシルエットに不遜な眼差しを送ったあと、お布団の中、懐中電灯の光で日記を書いてる。その中に、私はサタンに身も心も捧げます、と。で、ブロンドの親友ロールと、アハハハハハと陽気に笑い合いながら、インモラルな行為を次々とやってのける。この様がかなり衝撃的。例を挙げると、近所に住んでる粗野な牛飼いのおっさんが、牧場で横になってるとこに、こんにちはーみたいな感じで近づき、目の前に寝そべって、股を開きます。スカートなので、パンツ丸見え、さらにはそのパンツをずらしてニッコリ誘惑。おっさんムラムラ爆発し、うおーと襲いかかる、キャーーーっと逃げる少女に飛びかかって乳首に吸いつき、うつ伏せにさせてパンティ剥がしてお尻の方からナニをベロベロ舐めます。完全に幼女レイプシーン。マジかよ。日本とアメリカ以外の全世界で上映禁止になったらしい笑 日本のムッツリ親父たちはさぞ興奮したことでしょう。そういう性的なシーンがまだまだ出てきます。加えて、障害者ネタやらインコ殺戮ネタ(しかも多分まじ殺し)やら、ホントに邪悪なシーンのオンパレード。人によっては見ててものすご嫌な気分になることでしょう。人によっては後ろめたい解放感に震えることでしょう。ふたりがものすごく無垢にサタンを信じて無邪気に振舞っている姿に、不思議な自由さが漂ってるのです。一方、彼女たちの周りの世界は拘束と抑圧で満ちている。その象徴がキリスト教。そりゃ上映禁止になるわな。ほんとによくこんな悪い映画作ったなーというのがいちばん見てて思ったこと。それ以外に感じたことは、素直に全編とんでもなくエロいなーと思った(ちなみにボク個人は幼女にまったく関心ないのでエロの雰囲気を愉しんだだけでエロさを感じたわけではない笑)のと、あと見ててよく分かんないけど心の中のどこかがムズムズした。それが一体何のムズムズなのか。分析できんこともないが、せずに置いとこう。そんな訳のわからんムズムズを感じさせるような映画であるということ。個人的にふたつめのインコシーンの直後がとても印象的だった。そーだよねー、そーなるよねー、It’s human nature. 人間の善悪や自由の概念に挑んでくるような内容なので、その点について長々と語りたい気もするけど、すでにだいぶ長いのでやめとこっと。完璧な映画とはとても言い難いけど、是非ともいろんな人に見てもらいたい作品。くだらない常識に囚われて生きてる人には特に見せたい! 忿怒と快感の入り混じった禁断の悦びを、是非とも味わっていただきたい! 買ってみんなに見せたい! Blu-ray出して!
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