Jaya

刺青のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

刺青(1966年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

女郎蜘蛛の刺青ゆえかそもそもの業か、お艶の復讐(?)劇。権次こと須賀不二男が珍しく侠気のある役かと思いきややっぱり小悪党…しょうがないか。

お艶の迫真の演技が素晴らしい。他の俳優の演技も良かった。脚本には無理がありましたが、陰鬱とした撮影と演技力、かなりのテンポの良さで疑問を抱く隙を与えられなかったような印象。

でもやっぱり一晩で彫り上げるなんて無理だよ。刺青入れる際にアップになると明らかに合皮…なのはしょうがないか。揉み合うシーンでは動きがモッサリしていて、そこだけ気持ちが冷めました。

男を吸い尽くす女郎蜘蛛とのことですがお艶と新助のやってることは復讐の範疇を出るものではなく、もやもや。新助が手玉に取られていたとすると、新助の煮え切らないキャラクターには合っているようでした。

女郎蜘蛛のイメージが活かし切れていたようには感じなかったですが、それでもお艶こと若尾文子の演技力と、それを活かす撮影に脱帽した作品でした。
Jaya

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