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タイピスト!のminorufukuのレビュー・感想・評価

タイピスト!(2012年製作の映画)
3.5
1950年代のフランスが舞台。田舎から秘書を目指して都会に出てきたヒロインが、そのタイピングのスピードを見込まれ雇われる。やがて、彼女はタイプスピードコンテストに出場し、フランス国内の予選を次々と突破するのだが…という話。

古き良き王道のロマンティック コメディ。ちょうどオードリー ヘップバーンが活躍した時代設定もいうこともあり、2012年の作品とは思えないほどレトロな作風。少し古めかしいファッションもとても可愛い。タイピング以外何もできないドジなヒロインのサクセスストーリーで、ハンサムな雇い主とのラブストーリーでもあり、ストイックにタイピングの特訓を成し遂げるスポ根話でもある。盛りだくさん。
雇い主とヒロインのマンツーマンでの特訓シーンが面白い。走り込みや、ピアノ特訓などバリエーションも豊富。
反面、ストーリー構成としてはフランス大会終了までがピークで、ここで終わった方が良かったのでは?と思うくらい。その後の世界大会パートは少し煮え切らない流れだったが、まあラストは大円団だし、敢えて慣れ親しんだ旧式タイプで戦おうするのは燃える展開だった。
観てる内にヒロインのダサ可愛さがクセになりそうだった。この垢抜けない感じが話にとても合っていた。
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