いの

父の秘密のいののネタバレレビュー・内容・結末

父の秘密(2012年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

キャメラはじっと動かず構えている。じっと動かずクリアな視線で登場人物たちをみつめている。それがとても印象的だった。

いじめの話があると知っていたら観なかったかもしれない。いじめの話は観るだけで過呼吸になってしまいそうな気持ちに陥る。苦しい。でもそうとは知らなかったから観た。知らないで観て良かった。


「狂気は躊躇しない」


その通りの映画だった。戦慄にまみれた。時間が経った今も途方に暮れている。観ているわたしの方が躊躇している。凄い映画だ。






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海に入っていって皆が捜す場面で、そのうちのひとりが暗闇のなか、海に潜っていく場面がある。全くの勘違い&思い込みだと思うんだけど、わたしにはその子が娘ちゃんのように思える。だから何度もみかえした。何度も何度もその場面をみた。人は受け取りたいように受け取ってもいいはずだ。だから、娘ちゃんの意思ある場面だと、勝手に勘違いして勝手に受け取っている。そうやって勝手に励まされている。
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