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LIFE!のminorufukuのレビュー・感想・評価

LIFE!(2013年製作の映画)
4.4
廃刊が決まった雑誌の写真管理部で働く男が主人公。最後の表紙の写真のネガが何故か見つからず、それを撮影した写真家を探してグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤ等を旅するという話。

主人公は奥手で空想癖のある男で、仕事中にも嫌な上司とアメコミヒーローもののようやアクションを繰り広げる空想にしばしば浸っている。
そんな彼が写真家を探して秘境を巡ることで、彼の空想をはるかに上回る現実世界の風景に出会い、変わっていく過程がとても良かった。物語冒頭では冴えない男だったのに、旅を終えたあと彼は本当に良い顔をしていた。
そして雑誌の最終号が店頭に並んだシーンはぶわっと涙が出た。上手いなあー。
レンタル屋さんのランキングで常に上位なのも納得な作品。

余談だが、最初吹き替えで観ていたら、ニューヨークの話なのに主人公が関西弁で話していた。演じているのは99の岡村さん。
吹き替えを関西弁にして効果的な作品もあるだろうが、少なくとも本作には全く合ってなかった。映画館で観たら金返せと思うくらいには酷かった。そもそも家族も含め主人公以外が標準語なので相当浮いていた。
話題性重視なのかもしれないが、名作を台無しにするようなことはやめて欲しいと思った。
あ、岡村さんには罪はないですが…
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