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渇き。のyoukiのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
4.1
この作品は、2014年に公開された主演役所広司のバイオレンスミステリー映画。日本映画の中では、かなりバイオレンスの部分が効いた今作はr-15指定された。
元刑事の男が消息を絶った我が娘を破天荒な手で捜索する話。小松菜奈が、全ての鍵を握るサイコパスチックな美少女の役を演じ、それが話題となった。

ノンストップで展開されるストーリーは、完全に自分好みのもので役所広司の演技・キャラが素晴らしかったです。シーンも凄い勢いで切り替わり、「これ誰!?」ってなったこともしばしばありましたが、最終的には理解できました。
ラストは、決してスッキリするものではなく、胸糞が非常に悪くなりますが、この話ならそれもありでしょう。

嫌いな点が3つありました。
小松菜奈のキャラに違和感を感じました。彼女はサイコパスのような役をしていて、何考えてるのかわからない点もその原因の一つですが、レクター博士もジョーカーも最低限の喜怒哀楽は示します(怒ったり、笑ったり、真面目になったり)。今回の小松菜奈の役は、ずっと笑っているだけで他は何もないです。セリフも大したことを言ってません。なんかロボット🤖みたい。
レクター博士やジョーカーに見られたカリスマ性またいのが、全く感じられませんでした。

そして、登場人物多すぎ。みんなそれなりにセリフの数は多いのにその半分くらいは、「その役いる?」って感じの人たちでした。特に妻夫木聡の演じたクソ刑事の役は観てて不快になるだけでした。

あと、序盤にあるクラブのシーンの映し方。意味わかんない落書きのあるクラブの写真などをハイペースで流すあの謎の編集が愛でてやけに疲れました。

でも、音楽なども素晴らしかったので総合的に観ると邦画には何か物足りなさを感じていた自分にとってこの作品は、大分良い映画です。

結論、サイコスリラー好き必見の一作。
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