るるびっち

武器人間のるるびっちのレビュー・感想・評価

武器人間(2013年製作の映画)
2.7
おいしく爆笑させて頂きました。
この監督が日本に生まれていたら、きっと小学生の時にキン肉超人をハガキに描いて『少年ジャンプ』に送っていただろう。
オランダ出身監督だから、仕方なく自分で映画を作ったのだろう。
ハガキで済んだのに、高くついたな。

出てくる武器人間が『キン肉マン』の超人レベル。
つまり小学生の発想なのだ。それも高学年ではなく、低学年向け。
両手に刀や大鎌をつけた武器人間。弱そう〜。
せめてマシンガンにしたれや。
大きな壺に足がついた奴もいるが、何の武器なのかな?
顔が戦闘機のプロペラになってる奴も、空は飛べなそうだし、せいぜい扇風機の役割しかない。夏にしか役に立たない武器人間だ。

ロシア兵とドイツ兵の脳みそを半分ずつ、くっつけるマッドサイエンティスト(有名な方のお孫さん)。
コミュニスト+ナチズム=おバカさん。
壮大な思想実験だ!!

あとロシア兵を助けるからと命乞いをする看護婦が、頭を刺された兵隊の兜を取り外そうとして・・・
「あ、ごめんなさい」
って、脳みそ取れてるやん‼ ゴメンで済まんやろ。
なんだかグロい割に、ほのぼのするなぁ。

この頃流行ってた、モキュメンタリー。
戦争物でモキュメンタリーも珍しいが、中身はスプラッタだからね。
ほのぼのスプラッタという、新しいジャンルかも。

やはり日本で生まれなくて良かった。
日本でなら小学生で挫折しただろう。ジャンプの審査は厳しいから。
何が花開くか解らないから、幼い内に才能の芽を摘む日本の教育は漫画を含めて見直さないといけない。
ほのぼのしていいじゃないと。ジャンプなら落選確定の武器人間たちを観て、そう思った。
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