らくだ

her/世界でひとつの彼女のらくだのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.0
ロマンチックな代筆家テオドアと感情を知り始めたクレバーなAIサマンサの、思春期みたいな恋愛模様と、それを映すセピアで包まれた映像がほんとに美しくて、近未来が舞台ながら、SF的なソリッドさではなく、なんだかおとぎ話の本を読んでるような、そんな柔らかくしっとりとあたたかい気分になれるお話でした。

「肉体のないAIは写真を残すことが出来ないから、その代わりにピアノで音楽を作って記録と思い出を託す」っていうの、ものすごいロマンチックですてきだなぁ
「恋は社会的に許された狂気」というのも、この映画の芯を表しているような気がします。理屈で動くAIが抱いているとしても、それは狂気なのかもしれないですね

今回は吹替で観たんですけど、サマンサを演じる林原めぐみさん、主戦場であるハネっ返りではない落ち着いた女性の演技で、色っぽくて最高ですね…声の作画が良すぎる。穏やかな喋り方もいいんですが、それを主軸にしてる分激情した時の話し方がすごいインパクトになってます。
オリジナルバージョンのスカーレット・ヨハンソンの声もすごく良いらしいので、そっちも気になりますね!