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ロスト・ボディのRのレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)
3.9
おー、シンプルな娯楽作としてはなかなかに面白いミステリー&サスペンス&ホラーやった! 低脳な私は前半まったく何も疑うことなくまんまと騙されてしまいまして、何が何やらな目まぐるしい展開に、ひょえーーーとなってたわ。富豪実業家のオバさんマイカは、心臓発作で死に、検死のため死体安置所に保管されていたのだが、何者かの仕業で死体が消失。かなり年下の旦那さんに事情聴取の連絡が入ったとき、彼は若き美女と不倫中。あらま。その後、安置所に呼び出され、マイカの死の原因や、何が起こったかの心当たりなどを尋問されるのだが、過去の映像がしばしばフラッシュバックし、実は若旦那アレックスがマイカを毒殺していたことが、観客に明らかになる。それと同時に、毒殺の証拠となる物品や、アレックスとマイカしか知らぬ過去を連想させる物が、次々と取り調べ中のアレックスの周辺に現れ、ほんとはマイカは生きてて、安置室を逃げ出し、ヒントをそこら中にばら撒いて、アレックスに復讐を企んでいるのでは…または…まさかマイカの幽霊⁈ という流れになっていく。この辺は結構怖くてドキドキする上、おトイレ関係のオエッてなるシーンが出てきて、食ってたポップコーンをほんまに戻しそうになった笑 で、かなり前半から不思議に感じるのが、何で直接事件に関係のないほぼ脇役的位置づけのある人物のエピソードがこんなに長々語られるんやろー、要らなくね? ってシーンが多くて、そこだけ興奮が減少。ハラハラしつつ、内心ウーンてなってたんやけど、終盤にほっほーーーーーそーーーーゆこと!となる展開が待っております。とは言え、よく考えると、まぁうまく行きすぎというか、出来過ぎというか。なんだけど、見てる間は十分楽しめる。映像いちいちダークで思わせぶりでカッコいいし、音楽もミステリアスでクール。中盤のホラーな演出かなり怖い。殺されたマイカは殺したくなるのも納得のタチの悪さで、マジ見ててイライラ笑 結婚するときは、じっくりしっかり相手を選びましょうね。情熱だけで結婚したら殺害しますよ。一方殺した側のアレックスはあまりにもしばしば衝動的思いつきで行動し過ぎて、アホですか、ってなったけど、人を殺めた後の人間とは、このくらいパニクってるものなのかもしれぬと考えるとすごくリアルと言える。なかなか面白かったっす!
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