マサキシンペイ

土竜の唄 潜入捜査官 REIJIのマサキシンペイのレビュー・感想・評価

土竜の唄 潜入捜査官 REIJI(2014年製作の映画)
2.0
クドカン脚本の映像作品は個人的にあまり面白いと思ったことがない。
クドカンの脚本はむしろかなり好みなのだが、ブラックギャグ満載のダークな吉本新喜劇的作風が持ち味なので、観客の笑い声によるレスポンスとツッコミ不在の映画では、その魅力が明らかに半減する。
クドカン作品を楽しみたいなら横着せずに舞台を観に行くべきだ。映画やドラマが彼の脚本の主戦場ではないはずだ。

今作は特に、三池崇史監督のバイオレンスの緊張感がクドカンのギャグセンスによって悪い意味でマイルドになっていたり、三池崇史監督の編集のリズム感がクドカンの笑いのテンポを全く活かせていなかったり、とにかくチグハグで全体的に薄くスベってる印象があった。続編もあるそうで、なんだかなぁという感じ。
マサキシンペイ

マサキシンペイ