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エージェント:ライアンのYYamadaのレビュー・感想・評価

エージェント:ライアン(2014年製作の映画)
3.3
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 観客の緊張感を煽る
 ○: 超常現象なし

◆作品名:
エージェント:ライアン (2014)
〈CIA分析官: ジャック・ライアン⑤〉
◆サスペンスの要素:
・世界大恐慌を招く国際テロの阻止

〈本作の粗筋〉
・9.11同時多発テロ後に海兵隊に入隊し、アフガニスタンの戦場に赴き重傷を負った青年ジャック・ライアンは、リハビリを支えてくれた医学生キャシーと恋に落ち、懸命なリハビリによって退院。その高い情報分析力をCIA職員ハーパーに買われスカウトされる。
・それから数年、ライアンがウォール街の投資銀行で働きながら得た情報をCIAに流していたある日、全世界を標的とした経済テロ計画がロシアで発覚。するとハーパーは、デスクワーク専門だったライアンを現地へと送り込むことに。現場経験のないライアンは戸惑いつつもモスクワへと向かうのだったが…。

〈見処〉
①巨大な謎を《解析》せよ。
 シリーズ第5弾は、現代にリブート!
・『エージェント:ライアン』(原題: Jack Ryan: Shadow Recruit)は、2014年に製作されたアクション・サスペンス。
・本作はトム・クランシーのベストセラー小説に登場するCIA分析官ジャック・ライアンが活躍する人気シリーズの通算5作目の映画化。これまでの作品と異なり、クランシーの小説を原作としていないオリジナルストーリーとなっている。
・また、作品舞台を現代に替え、CIA「分析官」のライアンを「捜査官」に設定変更させたリブート作品である。
・主演は、アレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレックに続く「4代目」ジャック・ライアンに、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のクリス・パインをキャスティング。一人前のエージェントへと成長していく過程を瑞々しく熱演している。
・監督は『マイティ・ソー』のケネス・ブラナー。メガホンをとりつつ、悪役として自ら出演。共演はキーラ・ナイトレイ、ケビン・コスナー。

②結び…本作の見処は?
○: 現代のモスクワをロケ舞台としたことで、国際色溢れるスパイアクション映画となっている。
▲: アクションシーンの規模・内容は、近年の作品群と比べると凡庸。
×: ジャック・ライアンの設定を「分析官」から「捜査官」に変更したことにより、知的な交渉の駆け引きの醍醐味が棄損し、シリーズの強みが消失。
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