【戴冠!アカデミー作品賞】
第86回 (2013) アカデミー3部門受賞
(作品/助演女優/脚色)
〈見処〉
①余韻が得られない、差別をめぐる実話
・1841年に誘拐され奴隷となった自由黒人の奴隷体験記 『12 Years a Slave』(12年間の奴隷生活)を原作とする。
・奴隷の所有者が代わるたびに生活環境は一変。とくにマイケル・ファスベンダー演じる狂気のプランテーション主の元の生活は生々しく、直視するのも辛い。
・終盤の奴隷生活解放後の描写が非常に淡白であること、日本で云えばまだ江戸時代の奴隷解放のテーマに対して、問題意識を問えないことから、鑑賞後の余韻は全く感じなかった。
②マーベル俳優?の迫真の演技
アカデミー受賞者も含め、近年は演技力を認められ「マーベル作品デビュー」につながることが多いが、本作はその「草刈り場」である。
・キウェテル・イジョフォー
・ベネディクト・カンバーバッチ
→ともに『ドクターストレンジ』
・マイケル・ファスベンダー
→『Xメン・1stジェネレーション』
・ポール・ジアマッティ
→『アメイジング・スパイダーマン2』
・ルピタ・ニョンゴ
→『ブラック・パンサー』
③私的解釈…なぜ作品賞に選ばれた?
・何故だろう?自分なら『ダラス・バイヤーズクラブ』一択かな
◆アカデミー作品賞 受賞作の中の
本作のポジショニングは …
★★☆☆☆ 芸術性
★★☆☆☆ 社会風刺・メッセージ
★★☆☆☆ ストーリーライン
★★☆☆☆ 革新性
★★★☆☆ 演技・演出
★★☆☆☆ 総合評価 (独断と偏見)
・差別社会を描く作品ながら、社会風刺が少なく、余韻も残らない。
・ルピタ・ニョンゴの演技以外は見処は少ない。