翔海

ダーク・ブラッドの翔海のレビュー・感想・評価

ダーク・ブラッド(2012年製作の映画)
3.3
未完の映画

砂漠でバカンスを送っていた俳優夫婦のハリーとバフィーはある夜に車が故障してしまい砂漠の真ん中をさまよう。砂漠を旅行するのに高級車で来たことを後悔し、夜道で光の灯る家を見つける。そこに代々住んでいる先住民のボーイに助けを求める。彼の家で休ませてもらい市街地に向かうはずだったがボーイは何か企んでいるのか、この夫婦を市街地に近づけないようにしていた。ボーイの思惑に振り回される夫婦たちの行方は。

リヴァーフェニックスの遺作であり未完成のまま制作が滞っていた作品。この作品の完成には監督の思いとリヴァーフェニックスの思いが詰まってる作品と思えた。冒頭の監督の言葉からこの映画は椅子に例えると2本の脚が出来ているが2本だけでは椅子は立たないと言う表現があって、作品の安定感や出来栄えは椅子に例えるのは斬新な考えであるし、これまで私の知識ではなかったことで関心するものがあった。

内容はかなりのサイコな作品であり、リヴァーフェニックスの遺作でなかったらもっとスコア低くしていました笑 作品の意図や趣旨もあまり理解が難しく、それに加えてリヴァーフェニックスの急死によって撮り切れなかったシーンもあったから内容が難しく思えた。だけど、こんな作品は後にも先にもこれが最後になるのではないかと思うし、そう思うと良い体験が出来た作品だとしみじみ思います。
翔海

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