八木

スター・ウォーズ/フォースの覚醒の八木のレビュー・感想・評価

4.6
 最新作に向けて予習(やるだけやった)。
 メチャクチャ面白い。そして、もうSWシリーズを冷静に判断できなくなってきてる自分がいる。前三部作の共和国主要三キャラが、そのまま年齢を重ねて出てきたとき、テンションブチ上がりの自分がいた。特に、ハン・ソロがコメディパートを担いながら今作の軸になって進めている間、ずっとニヤニヤして観ていた。うれしい。
 同時に前三部作でわりと不満だった、反乱軍が集団としてほぼ存在感がなかったところが、今作では「すでに何か持っている」という雰囲気のないキャラが悪の枢軸に一撃を加える流れになっていて、初めてチームっぽさを感じて楽しむことができた。おなじみのキャラがパッと登場すること自体は毎回テンション上がるんだけど、今回は新キャラのポーがね。とてもいいんです。
 EP4のオマージュっぽい展開や、旧キャラを出してオールドファンに丁寧に目くばせこそしてるんだけども、戦争の渦中や当事者バリバリの前後三部のストーリー的狂騒じゃなく、フィンのなんでもなさを通して銀河の戦争を見せているところとか、数多くの登場人物について謎をばらまきながら、『フォースに目覚めることによって何か始まる』という視点をさっと集めるわかりやすさもあって、新規にもとてもやさしいと思った。
 でも、これまで12時間以上かけて観てきた人への見返りはものすごい多いのよね。これ一本で見たらハリソン・フォードとルックスそうでもないおばさんが抱き合ってるの不思議な感じがあるのかもしれんが、僕は過去作見ておいて本当よかったし、EP8がすごい楽しみになりました。
八木

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