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泣く男のレンタルショップ店長Mのレビュー・感想・評価

泣く男(2014年製作の映画)
3.8
『アジョシ』のイ・ジョンボム監督によるアクション映画。

こちらも素晴らしい出来です。


比較されるのは監督も想定内であったのか、『アジョシ』では守るべき対象だった『少女』を開幕で殺す事で、「今回は一味違うぜ」と早々に明示します。

本作の主人公は無関係の少女を巻き添えで殺してしまった贖罪を背負う殺し屋であり、それは幸福な結末があるはずがない事の宣言でもあるワケです。覚悟して観よ、というメッセージ。


近接戦メインだった『アジョシ』に比べ本作は銃撃戦の比重が大きく、アクション面でも差別化が見られます。

その銃撃戦がまた『壮絶』の一言。悪党どもが景気良くドンパチを繰り広げます。

特に中盤の、団地3棟をまたいで延々と繰り広げられる撃ち合いは戦争映画と見紛う程の弾丸の嵐、死者の多さ!韓国に警察はいねぇのか(笑)!かなり凄いです!


チャン・ドンゴンの退廃的な空気もまたカッコ良し!うん、彼もガチやな。