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醒めながら見る夢のminorufukuのレビュー・感想・評価

醒めながら見る夢(2014年製作の映画)
1.0
人気劇団の演出家は、次回の公演を最後に引退すると劇団関係者に告げる。彼はかつてその劇団の看板女優だった女性と結婚して、家に引きこもるのだが…という話。
辻仁成監督脚本の映画。元々は音楽劇の形態で発表されていた。主演はCHEMISTRYの堂珍嘉邦。他にソフィアの松岡充も出ていて本業ミュージシャンがメインを務めている。

芥川賞作家で、100歩譲って小説として読んだら感銘を受けるかもしれないが、映画で観るとストーリーが致命的に面白くなく、意味もわからない。駄作はたくさん観てきたつもりだが、こんなつまらないストーリーは稀。加えて演出も酷い。
ポールダンスを全員でひたすら躍る劇団が人気なのは不思議。ダンスも上手くないし、演出家の指示も相当抽象的。また、もう一方のお話の軸として女性を緊縛することで心を解放する縄師のエピソードが絡むのだが、エロい以外は必要性を感じない。京都が舞台なのだが、もうこれ以上ないくらいのエセ関西弁で話すのでそれがノイズとなって楽しめない。

主題歌は辻仁成作詞作曲で堂珍さんが歌っている。歌は当然上手いのだが、これがまたトドメとばかりに酷い曲なのでビックリだった。
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