カエル王ちゃん

GODZILLA ゴジラのカエル王ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原発事故とか政府の隠蔽とか、或いは昔の核実験など時事問題や歴史上の出来事を取り込みつつ、うまくゴジラのストーリーにリアリティを持たせたなーと感心しましたですぞ。OPで製作者のクレジットが次々に塗りつぶされながら、実際の記録と今回作った映像をミックスさせて見せる演出もよかったっす。ゴジラも当然暴れるけど、ムートーの暴れっぷりに比べたらわきまえた暴れ方をしている点で善玉っぽかったw。ムートーの方が雑に暴れてるように映ったので、悪いやっちゃなーて見え易いよ。ゴジラの放射火炎はラストまで大事にとっておいたことで、ファンサービス的なマイナスでも必殺技感が強まった。軸であるブロディ家は母に続いて父も続けて犠牲になってったけど、それまで目を逸らしてきた父の敵に対峙したフォーへと繋がる命のリレーがムートーと戦う強い動機を与えてましたね。更に最後はムートーの卵を焼き払うという人類の乾坤一擲にも結びついた。命のリレーにおいて人類が怪獣に勝ったんや。やっぱ通常兵器で歯が立たないと最後は核兵器に頼るんすね。インディペンデンスディでもそんな件があったような。でも結局は徒労。芹沢教授とその助手は止めたけど。死んだかと思われたゴジラが目の前で目を覚ました時、この二人は若干嬉しそうだった。ゴジラと所縁のある者の複雑な感情に因るものか。そうそう、1998年のゴジラはクソだったよね、フォルムが。恐竜ていうかエイリアンていうかさ、それゴジラじゃねーじゃんていう。今回のはオリジナルとは違うけど、よりゴジラらしいフォルムになっとったからね。ソフビも買う気になれたよ。