ぎー

ヒックとドラゴン2のぎーのレビュー・感想・評価

ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)
4.0
【第87回アカデミー賞特集1作品目】
【『ヒックとドラゴン』特集2作品目】
シリーズ1作品目で"和解"を示した。
ずっと争い続けてきたバイキングの人々とドラゴンであっても、互いに触れ合い、理解し合えば和解できることを。
でも、論理も通用しない、絶対に和解できない相手と相対した時どうするか。
それをシリーズ2作品目で見事に描いた。
残念ながらいくら和解しようとしても、絶対に話し合いに応じない相手はこの世の中に一定数いる。
残念ながら僕らはそういった人々と戦わなければいけない時がある。
もしかしたら強大な敵と。
でも大丈夫。
友情や家族の愛情や信頼は必ずそれに勝つ。
綺麗事かもしれないけど、僕らは映画というエンターテイメントにそういった夢や希望を求めている。
それを見事に描いた傑作だった。

映像はシリーズ1作品目にも増してパワーアップ。
最強のドラゴンに全ドラゴンで立ち向かうラストシーンは鳥肌ものだった。
『アベンジャーズ』のような、『スパイダーマン』のような。

それにしても本シリーズを見ているとかえすがえすプロモーションの大切さを認識する。
周知の通り、本シリーズは1作品目が日本では大コケしたために、なんと2作品目は日本未公開となっている。
これほど完成度の高いシリーズであるにもかかわらず。
もしかしたら世界的なヒット映画シリーズで、内容もしっかりしていて、日本未公開な唯一無二のシリーズかもしれない。
こんな素晴らしい映画を日本に届けることのできなかったマーケティング担当には大いに反省してもらいたい。
(オードーリーの春日は大好きだが、)映画のプロモーションでオードリー春日に「トゥース!」など言わせてる場合ではない。

敵の巨大ドラゴンの洗脳を受けたトゥースの火炎放射からヒックを守るために命を捨てて身体を張った父王ストイック。
目の前で父を殺されながら、バイキングの人々のこと、村のこと、ドラゴンたちの事、そしてトゥースが洗脳されていたことを受け止め、トゥースとの友情を噛み締めて、トゥースと協力して敵の巨大ドラゴンとヴィランであるドラゴを倒すヒック。
本作も完璧だった。
ぎー

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